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羊羹の「羊」の字の由来について
しつもんないよう
かいとうないよう
『日本語源大辞典』には「羊羹」の項目に「中国の羊肉の羹(あつもの)を原形とするもの。古くは禅宗文化とともに渡来したが、日本では、小豆を主原料として羊の肝の形につくって蒸し、汁に入れて供された。後、蒸し物のまま茶菓子として供されるようになったのが蒸し羊羹の始まりで、今日ふつうに見られる、砂糖を加えた餡に寒天を混ぜて煮つめた練り羊羹は、江戸時代につくられた。」と説明されている。
そのほか、『暮らしのことば新語源辞典』『語源辞典 名詞編』『衣食住語源辞典』『ものしり事典 飲食、医薬篇』でも、中国の羊の羹(肉などを入れた汁物)が原形とされ、おおまかな流れについては類似の説明がなされている。
『和菓子 第20号』では羊羹を特集しており、「特集にあたって 羊羹の歴史概略」に中国から日本の中世、近世への流れが記されている。「日本へ伝来した羊羹をはじめとする羹が、どのように作られ、食べられ、菓子へと変化したかについては謎が多い」との記述がある。さらに各記事で羊羹の歴史に関する詳細な検討がなされている。
かいとうかん・かいとうだんたい
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