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トマト銀行の行名について
しつもんないよう
かいとうないよう
(1)資料①『トマト銀行ディスクロージャー誌2014』には、「当社のあゆみ」と題して、創業の昭和6年11月から平成25年までの、トマト銀行の歴史が記載されている。
・商号変更の記述のみ引用すると下記のとおりである。
昭和 6年11月 倉敷無尽株式会社を設立
昭和16年 3月 商号を三和無尽株式会社に変更
昭和26年10月 商号を株式会社三和相互銀行に変更
昭和44年 4月 商号を株式会社山陽相互銀行に変更
平成元年 4月 株式会社トマト銀行に商号変更
・社名の由来については、下記のとおり記述がある。
「トマトのもつみずみずしく、新鮮で、明るく健康的なイメージが、当社の目指すべき企業イメージとピッタリ合うということで発案されたものです。当社がトマト銀行に社名を変更した当時(平成元年)は、カタカナの社名の銀行すら珍しい時代でしたので、トマト銀行の社名は全国的に新聞・週刊誌等に取り上げられ、その年の流行語大賞(新語部門・銅賞)にも選ばれました。」
(2)『トマト銀行80年の歩み』(資料②)の「本編 50周年から80周年までの歩み」の「第2章 普銀転換 新行名「トマト銀行」発案」の中で、相互銀行から普通銀行への変更と、「山陽相互銀行」から「トマト銀行」への行名変更の経緯が、詳細に記載されている。
・中でも、「普通銀行への転換を機に、CI(コーポレート・アイデンティティ)を実施することにした」とあり、CI委員会を設置したことが記載されている。ここでは、「CI」について「一言で言えば、『企業の自画像をつくること、企業の顔を明確にすること』である。…(後略)」と説明している。なお、『トマト銀行の挑戦』(資料③)では、「CI」のことを「企業のイメージ戦略」と記載している。
・また、「CI導入を再開し、まず銀行のキャラクターとバンクカラーを考えていた吉田憲治社長は、ある日、ふと朝食にならんだトマトの赤に閃くものを感じた。色鮮やかで庶民的で明るいイメージがあり、商品グッズも無限に広がると直感したのである。」とあり、発案は吉田憲治社長であることが記載されている。
・また、吉田社長がCI委員会に「トマト銀行」という新行名を提案した理由については諸説あったが、特に強調した点について「(前略)…大衆の時代といわれる21世紀を迎えるにあたり、銀行名も従来の重厚で威厳のあるものから、地元の中小企業や主婦層などに幅広く親しまれるものこそが、より良い名称だと思う。…(中略)…主婦や女性に可愛いというイメージを与える。徹底的に緑と赤の色を使い、トマトを使ってPR作戦が展開できる。…(後略)」と述べている。
・そのほか、「行内は反対、しかし外部識者から賛同を得る」、「ネーミングテストの実施」、「シンボルマークの決定」、キャラクター・デザインの発表、「トマト銀行の歌の制作」について記載されている。また、「新行名『トマト銀行』の反響」として、地元はもとよりNHKを始めとする全国のマスコミで報道されたことや、「新語・流行語大賞の受賞」について記載されている。
(3)そのほか、前述の資料③や、吉田憲治「“トマト銀行”命名秘話」(資料④)、福田ひろみ「岡山の企業気になる社名の由来」(資料⑤)にも、トマト銀行という行名や経緯について記載がある。
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