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「ぬか喜び」の語源について。
しつもんないよう
かいとうないよう
『日本国語大辞典』の「ぬか喜び」の項をみると「あてがはずれ、あとでがっかりするような時の、一時的な喜び」とあり、『狂歌・後撰夷曲集』(1972)の用例が引用され、近世には使用されていたことが解る。
語源は資料により見識が異なっており、複数の説がある。複数の資料を確認したところ、おおむね3つの説がみられた。
(1)ぬかの形状から「こまかい、ちっぽけな」といった意味で用いられ、さらに「頼りない、はかない様子」といった意味も加わり、「ヌカヨロコビ」の語が生じた。
(2)ことわざの「糠に釘」からきている。
『大言海』には「糠ニ釘、利目ナキ意カ」とあり、また『慣用句・故事ことわざ・四字熟語使いさばき辞典』によると「糠に釘を打ち込んだと喜んだら、すぐ抜けて、がっかりした」ことから生まれたとしている。
(3)「喜びが抜けがら」の意。
『日本語源広辞典』によると語源は、「糠+喜び」とし、「喜びが抜けがら」の意として紹介している。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県立図書館
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