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「ぬか喜び」の語源について。

しつもんないよう

「ぬか喜び」の語源が知りたい。なぜ「ぬか喜び」と言うのか。

かいとうないよう

 『日本国語大辞典』の「ぬか喜び」の項をみると「あてがはずれ、あとでがっかりするような時の、一時的な喜び」とあり、『狂歌・後撰夷曲集』(1972)の用例が引用され、近世には使用されていたことが解る。

 語源は資料により見識が異なっており、複数の説がある。複数の資料を確認したところ、おおむね3つの説がみられた。

(1)ぬかの形状から「こまかい、ちっぽけな」といった意味で用いられ、さらに「頼りない、はかない様子」といった意味も加わり、「ヌカヨロコビ」の語が生じた。

(2)ことわざの「糠に釘」からきている。
 『大言海』には「糠ニ釘、利目ナキ意カ」とあり、また『慣用句・故事ことわざ・四字熟語使いさばき辞典』によると「糠に釘を打ち込んだと喜んだら、すぐ抜けて、がっかりした」ことから生まれたとしている。

(3)「喜びが抜けがら」の意。
『日本語源広辞典』によると語源は、「糠+喜び」とし、「喜びが抜けがら」の意として紹介している。

かいとうかん・かいとうだんたい

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レファレンスじれい
タイトル
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「ぬか喜び」の語源について。

(ヌカヨロコビノゴゲンニツイテ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
かいとうしたとしょかんまたはだんたい

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

じょうほうげん(かいとう)
じょうほうげん(かいとう)

小松寿雄, 鈴木英夫『新明解語源辞典』 三省堂,2011,1014p. 参照はp.710.
山口佳紀『暮らしのことば新語源辞典』 講談社,2008,957p. 参照はp.670.草川昇『語源辞典 名詞編』 東京堂出版,2003,294p. 参照はp.209.
大槻文彦『大言海』 富山房,1956,2213,25p. 参照はp.1510.
東京書籍編集部『慣用句・故事ことわざ・四字熟語使いさばき辞典』 東京書籍,2014,638p. 参照はp.28.
増井金典『日本語源広辞典』 ミネルヴァ書房,2012,1163,34p. 参照はp.827.
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部『日本国語大辞典 第10巻』 小学館,2001,1469p. 参照はp.586.

NDCぶんるい
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812:語源.意味

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