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主幹教諭について
しつもんないよう
かいとうないよう
①のp15-16を見ると大きく3点の違いについて書かれている。一つ目は補佐の役割である。教務主任は「校長の監督」に基づいて職務を遂行する。一方、主幹教諭は校長、副校長、教頭を助けるという補佐の役割が示されている。二つ目は連絡調整の役割である。教務主任も連絡調整が職務内容であるが、主幹教諭は、校長、副校長、教頭の命を受けて校務の一部を整理するという役割が増えている。単に連絡調整のみでなく、校務を整理し会議や打ち合わせなどの準備を行うようになる。三つ目は、指導、助言を適切に行えることである。教務主任にも指導、助言の役割があったが、同僚間のためやりにくく、ためらうことがあった。主幹教諭は上司とされたことにより、指導、助言を行いやすくなっている。
②のp57-60「主幹教諭と主任とのかかわり」によると主任は校長、教頭、教諭等の独立職と異なり、教諭の中から校務分担の職務命令によって命じられる充当職であり、その職責に相当する給料表上の級は設けられていない。さらに職務権限も「校長の監督」下での非権力行為としての「連絡調整及び指導、助言」に限定されている。これに対して主幹教諭は校長、副校長、教頭を補佐するとともに、校長に委ねられた一部の校務について教頭と校務整理権を分有し、教諭(さらに主任)に対する指示(職務命令)権限をもつと解される。処遇についても給料表上での新級創設が想定されている。総じて主幹教諭には、「中間管理職」としての法的性格が明確に規定されていると言いうる。
③のp28-31「2章2 主幹教諭に期待する役割・職務・機能」の項目内「4 主任・一般教員との役割関係」では、はっきりと2つの違いについて明記していないが、広い視野から担任に代わる外部調整など主幹教諭ならではの職務について説明している。
かいとうかん・かいとうだんたい
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