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「臘八」という言葉

しつもんないよう

手紙の最後に「臘八」という言葉があった。人の名前ではなさそうだが、どういう意味か。

かいとうないよう

まず、①日本国語大辞典を調べると、「臘八」という項目があり、「陰暦一二月八日の称。釈尊成道の日として臘八会を行なう。」とあった。
次に②広説仏教語大辞典下巻を見たところ、「臘八」の項目に「「ろうはつ」ともよむ。臘月八日の略。陰暦にいう釈尊成道の日(十二月八日)をいい(後略)」とあった。③岩波仏教辞典では「(ろうはつ)とも.宋の呉自牧『夢粱録』7に「十二月八日、寺院これを臘八と謂う」とあり、釈尊の成道(じょうどう)の日をいう.」とあった。
そこで、当館所蔵の夢粱録1を確認したところ、巻7ではなく巻6のなかの十二月の項に「この月の八日を寺院では臘八と称する。」とあった。
また、節句や祭日など特定の日に行われる行事を落款に記すことによって、いつその書を書いたのかをあらわすことができることから、⑤落款のてびきでは「主な節句や祭日」の名称の一覧に、十二月八日が臘八であることが記載されている。

かいとうかん・かいとうだんたい

岡山県立図書館

カテゴリじょうほう

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レファレンスじれい
タイトル
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「臘八」という言葉

(ロウハチトイウコトバ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
かいとうしたとしょかんまたはだんたい

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

じょうほうげん(かいとう)
じょうほうげん(かいとう)

①『日本国語大辞典 第13巻』 小学館,2002,1421p. 参照はp.1152.
② 中村元『広説仏教語大辞典 下巻』東京書籍,2001,1201~1785p,参照は1759~1760p.
③ 中村元『岩波仏教辞典』岩波書店,2002,1246p,参照は1066p.
④ 呉自牧『夢粱録1』,平凡社,2000,352p,参照は283p.
⑤ 細谷恵志『落款のてびき』,二玄社,2002,133p,参照は53p.

NDCぶんるい
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031:日本語

813:辞典

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