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田んぼで見かけるピンクの卵
しつもんないよう
かいとうないよう
田んぼ周辺で見られるという点から、田んぼの生き物が網羅的に紹介されている①を確認した。田んぼ、小川、ため池の貝類の項目に、蛍光ピンク色の卵の写真があり、中南米原産の外来種スクミリンゴガイ(別名ジャンボタニシ)という巻貝の卵であると判明した。
②では、スクミリンゴガイが、水上の茎に産卵する様子、ふ化し稚貝が生まれる様子の写真がある。産卵数について、1回で数十個から数百個と思われると記載がある。
③は、スクミリンゴガイの産卵中の写真、護岸や稲に産みつけられた卵の写真があり、生態も詳しく紹介されている。
産卵については、スクミリンゴガイは肺呼吸することができ、陸上に卵を産むという変わった習性をもっていること、1回に数十から数百個産み、条件が良いと3、4日おきに、2~3カ月間も産卵を続けるため、1個のメスが数千個もの卵を産むといわれていると記載がある。
卵の特徴に関しては、水をはじくワックスに覆われた厚い卵皮で守られ、雨や短時間の水没で死ぬことはないが、大水や落下による水没で卵はばらけて死んでしまうこと、スクミリンゴガイの卵をエサとする生きものは日本にはいないこと、10~14日後には卵皮が破れて稚貝が出てくるといった記載がある。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県立図書館
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