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敷居を踏んではいけない理由
しつもんないよう
かいとうないよう
①『「日本人」を知る本5』では、「敷居をふんではいけないわけ」の項目で、「「敷居をふんではいけない」といわれたことがありますか。これは日本間を歩くときのマナーのひとつです。これには、いろいろな説があります。床下にしのびこんだ敵が、敷居と畳のすき間から攻撃してくるからだというものもあります。おなじように「畳の縁の上をふんではいけない」ともいわれました。じっさいには、敷居をふむと、ほこりがたまって建具の動きが悪くなるとか、敷居が下がって家のたてつけが悪くなるからです。畳の場合も、畳がいたみやすいからです。また、室内での静かな立ち居振舞をうながすためにもこういわれるのです。」と記載されている。
②『礼儀と作法』では、「家や部屋の出入り口にあるのが敷居です。これは、柱のように家をささえる大事な構造物のひとつです。毎日、ふんでいると家がゆがんでしまいます。むかしの人は、敷居をふむことは、その家の主人の頭をふみつけることと同じだと、たいへんおこったものです。」と記載されている。
③『みんなのマナーとルール5』では、「敷居」の項目に「踏んでしまうと重みで下がり、建てつけが悪くなるため、また、その家の家長の頭を踏むことと同じという考えから、またぐのがマナー。」と記載されている。
④『寺子屋』では、「敷居はその家の象徴なので、敷居をふむ事は、その家や家人をふみ付ける事と同じだと言われる。」と記載されている。
⑤『楽しく遊ぶ学ぶにっぽんの図鑑』では、「「しきい」は外と内とのさかい目にあります。さかい目を大切にしないと、よくないものが家の中に入ってきてしまうかもしれません。だから親と同じくらい大切にして、ふまないように気をつけます。」と記載されている。
⑥『着物のえほん』では、「畳のへりや敷居は、神さまがやどる神聖な場所とされています。和室では、むやみにふまないよう、注意しましょう。」と記載されている。
⑦『行儀作法の教科書』では、「室内を歩くとき、敷居を踏むことと物をまたぐことは、最もしてはならないこととされています。その昔、敷居を踏むとよく音がしました。日常の動作では、できるだけ音を立てないことが作法の基本です。そのため、踏めば音をたてる敷居を踏まないようにするべきとされたのです。それが今日にも伝わり、作法として残っています。」と記載されている。
かいとうかん・かいとうだんたい
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