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「いちについて、よーいドン」の起源と由来

しつもんないよう

陸上競技における「いちについて、よーいドン」という掛け声の起源や由来がわかる資料はあるか。

かいとうないよう

①『スポーツをテクノロジーする』の「CHAPTER2」には「「いちについて」「よーい」「ドン」」の項があり「(前略)全日本陸上連盟が懸賞募集をかけ、その当選作が「いちについて」「よーい」「ドン」であったのです。新用語は1928(昭和3)年3月4日の東京日日新聞に発表されました。」とある。
②『朝日新聞縮刷版 昭和3年3月』の3月4日3面に「出発合図の英語を日本語に改む」という記事があり、全日本陸上連盟が競技規則改正の中、出発合図を公募し、従来の「オン・ユア・マーク ゲットセット」から「位置について」「用意」が用いられる事となったと書かれている。
③『陸上競技規則 昭和4年版』には「第一章 競技会ノ組織」「第十二条 出発合図員」で「「位置ニ就イテ」次ニ「用意」ナル語ヲ用ヒテ出発ノ用意ヲナサシメ然ル後、約二秒、間隔ヲ置キテ出発合図ノ拳銃ヲ発射ス。」とある。
④昭和3年発行の『国際陸上競技規則 1928』では「第十一条 出発合図員」で「凡ての国際試合に於て出発合図員用語は其の国の言葉により行はる「位置に就いて」「用意」而して約二秒の間隔を置きて拳銃を発射す」とある。
⑤『今日は何の日』の5月26日の話題として「「位置について、用意」のルーツ」が掲載されており「1928年のこの日、東京・明治神宮競技場で第1回全日本学生陸上競技大会が開催された。「位置について、用意」というスタートの合図もこの頃から採用されたといわれている。」とある。この他にも「「いいか、ひ、ふ、み」」など明治から昭和にかけてのスタート合図も紹介されている。
旧漢字は新漢字に改めた。

かいとうかん・かいとうだんたい

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「いちについて、よーいドン」の起源と由来

(イチニツイテヨーイドンノキゲントユライ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
かいとうしたとしょかんまたはだんたい

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

じょうほうげん(かいとう)
じょうほうげん(かいとう)

①北岡 哲子『スポーツをテクノロジーする』 日経BP社,2017,269p. 参照はp.52-55.
②朝日新聞社『朝日新聞縮刷版 昭和3年3月』 本図書センター,2006,1冊. 参照はp.4-7.
③国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)
『陸上競技規則 昭和4年版』 三省堂,1929,2冊. 参照はp.7-8(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1226699) 公開範囲:国立国会図書館内/図書館・個人送信限定
④国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)
『国際陸上競技規則 1928』 三省堂,1928,82p. 参照はp.20-21.(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1108101)
⑤PHP研究所『今日は何の日』5訂版 PHP研究所,2012,254p. 参照はp.102.
(2022/12/17時点)

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782:陸上競技

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