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ハイキングとトレッキングの違い
しつもんないよう
かいとうないよう
①『山登り語辞典』によると、ハイキングは「身軽に行ける登山、山歩き。川辺や湖畔、高原歩きなども含む。体力的、精神的な負荷でいうと登山、トレッキングの次という位置づけになるだろうか。」とある。トレッキングは「登山に比べて標高差がない山歩き。登頂を目指すというよりも『歩く』行為が目的であるイメージ。」と説明されている。
②『高みへ大人の山岳部』では「第1章近代登山ってなんだ!?」の項で登山のカテゴリーが紹介されている。海外の文献を参考に、ハイキングは「アップダウンの少ない比較的平たんな地形を数時間または日帰りで歩くこと、そして氷河地帯や荒野に至らない里山での活動」とある。トレッキングは「山岳地帯で行われ、岩場、雪渓、氷河が出てくるが、技術的難易度はそれほど高くなく、主に歩行技術の範疇である。」と紹介されている。また、ハイキングとトレッキング及びマウンテアリングを図示した挿絵が掲載されている。
③『沢登り&岩登り入門』では、文章での説明はないが、「種類で異なる“登攀”スタイル」の中でハイキングとトレッキングを含む岩登り・山登りの位置づけが図示されており、いずれも山登りの中の一番下にハイキング、その上にトレッキングが示されている。
④『登山入門』(山と渓谷社)では「Part1 登山計画」の項にある「登山のジャンル」の中で、一般登山について「このうちレベル的に最もやさしいものがハイキングで、市街地近郊の里山や低山などが対象だ。山の標高はおおむね1500m以下で、全行程で半日程度がひとつの目安である。」と説明されている。トレッキングについては「Part6 付録」の項にある用語集の中で「本来は(主に海外で)特に登頂にこだわることなく高山や花を眺めながら楽しむ山歩きをいう。」とある。
⑤『新しい登山の教科書』では「Chapter2 登山の準備」の項の中で登山の種類としてハイキングが紹介されている。「比較的低山を短時間で歩くのがハイキング。トレッキングや登山との明確な区分はないが、概ね標高差500m以内であればハイキングの範疇に含まれるとされている。」とあり、集めるべき情報や装備等についても説明されている。
⑥『米国ハイキング大全』ではまえがきで、「アメリカでのハイキングはトレッキングという意味である。トレッキングはアフリカ起源の言葉なので、アメリカでのトレッキングはハイキングと呼ぶほかない。」とある。また、「ハイキングとは」の項があり、日本とアメリカでの「ハイキング」の位置づけの違いが説明されている。さらに、同項の中でトレッキング(trekking)については「擬音語起源で、アフリカ南部の牛車旅行の意味である。そこからゆっくりと進む徒歩旅行を指すようになった。」と説明されている。
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