かいとうないよう

①『酒を食べる』は、エチオピアのデラシェ地域に住むデラシャという人々の事例を紹介したもので、序章にて「かれらはパルショータ以外の食べ物をほとんど口にしない」、「パルショータはモロコシ（あるいはモロコシとトウモロコシ）に、エチオピア・ケール（以下、ケール）と呼ばれるエチオピア在来の葉菜やワサビノキ（以下、モリンガ）の乾燥した葉を少量加えてつくられる。」、「パルショータは「酒」ではなく、「食事」なのである。」と記述されている。さらに、「第1章 食べる酒パルショータのつくり方」「第2章 酒を主食とする食文化」「第3章 パルショータの栄養価」において、それぞれ詳しく記されている。

②『世界の発酵食をフィールドワークする』では、2章の「4 ほぼ酒だけで暮らすデラシャ」でパルショータが紹介されている。その中で「デラシャは「パルショータ」（parshot）と呼ばれる緑色の濁酒をほぼ唯一の食事としている。」として、パルショータの作り方やデラシャの食生活が記されている。また、「デラシャは、WHOが1日に摂ることを推奨する栄養をほぼすべてパルショータだけで満たしている。」としてパルショータの栄養価について触れ、「アルコールによる弊害は発生していない。」としている。

③雑誌記事「エチオピア南部デラシェ社会における主食としての醸造酒パルショータ」では、「食事として摂取されるエチオピアの珍しいアルコール飲料について解説」されており、パルショータの醸造法や栄養価、パルショータの摂取方法が記されている。

④『古代の酒に酔う』のⅥにある「4 エチオピアでみられた醸造用土器を使う社会」の中で、「デラシャはパルショータ（parshot）と呼ばれる醸造酒を主食とする人々」と紹介されているが、パルショータの作り方や食生活については記されていない。

かいとうかん・かいとうだんたい

岡山県立図書館