レファレンスデータベース > ヘビクイワシの生態
ヘビクイワシの生態
しつもんないよう
かいとうないよう
①『世界鳥類大図鑑』には、「ヘビクイワシ」について、学名「Sagittarius serpentarius」、英名「Secretarybird」、全長「1.1~1.5m」、体重「4kg」、生息場所「開けた低木の多い草原や広い穀倉地帯、低木のある半砂漠」と記載されている。
生態については、「猛禽類の他種と異なり、脚がきわめて長く、先が楔形の長い尾羽をし、後頭に黒い冠羽がある。英名は冠羽がかつての書記官の使った羽根ペンの並びに似ていたことに由来する。地上でほとんど過ごし、走るのが速く、羽ばたきながら走って飛び上がり、時には他の猛禽類のように帆翔もする。主な獲物はバッタや甲虫、小型のネズミ、ヘビなどである。(中略)アカシアのてっぺんに木の枝で巣をつくり、巣内に草や毛、動物の糞などを敷く」と記載されている。
特に、「この種はヘビを捕るのが有名で、毒ヘビでも攻撃する。」、「高速で走って獲物を追いかけ、捕まえると獲物の頭を鉤爪でねらって踏みつけて殺す。」といった、ヘビクイワシの独特の行動も記載されている。
②『空を飛ばない鳥たち』には、「アフリカのサバンナに棲むヘビクイワシは大きな翼を持ちながら、ほとんどを地上で過ごし、めったに飛ぶことはありません。しかし、飛ぶ力がないわけではありません。その証拠に、敵に襲われないために夜眠るときは樹上の巣に帰りますが、そのときには大きな翼を羽ばたかせて、りっぱに飛び上がります。細い体にスラっと伸びた長い脚を持つスタイル抜群の美しい鳥で、眼の辺りのオレンジ色と大きな瞳、頭の後ろの黒い冠羽が印象的です。名前のとおり、ヘビを食べる習性があり、毒ヘビでも恐れずに攻撃します。ヘビを捕まえるときは長い脚で踏みつけたり、飛び蹴りをしたり、高いところから地面に叩きつけたりして、相手を気絶させてから食べるという凶暴な一面も持っています。また、ヘビのほかにも、カエルやトカゲ、小型のほ乳類、昆虫などを食べます。」と記載がある。
③『鳥630図鑑 増補改訂版』には、分類について「タカ目ヘビクイワシ科」と記載があり、「1科1種でアフリカの特産種。体は細長く、背が高い。足が長い。アフリカの草原に生息し、ヘビ、トカゲ、小型ほ乳類などを足でふみつけて弱らせ、捕える。」と記載がある。
④『NHKあにまるワンだ~動物なんでもNo.1 2』には、「ヘビとりアニマルナンバーワン」の項目で「ヘビクイワシ」が取りあげられ、「けって攻撃、足が武器」、「肉を食べる鳥」、「羽で毒をよける」ことについて、解説がある。特に、子育てについては、「ヘビクイワシは、結婚する(つがいになる)と、死ぬまでおなじオスとメスで、くらします。子どもをそだてるときも、オスとメスが協力します。」と記載されている。
⑤『BIRDER』(2021.11)に掲載される記事「掛川花鳥園出張ガイド ヘビクイワシのベル」と、⑥『BIRDER』(2023.12)に掲載される記事「掛川花鳥園出張ガイド (最終回)ハシビロコウとヘビクイワシ」には、花鳥園で飼育されているヘビクイワシの生態について記載されている。
その他、⑦『地球・生きもの大図鑑』、⑧『鳥 新版』、⑨『シン・動物ガチンコ対決』、⑩『動物バトル図鑑』、⑪『NHKダーウィンが来た!生きもの新伝説大自然ふしぎ図鑑 [10] 鳥の新伝説 3』にも、ヘビクイワシの生態について上記と同様の記載がある。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県立図書館
カテゴリじょうほう
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|