かいとうないよう

①『外国人のお客さまとの金融取引がよくわかる』では、第Ⅱ部の「2 外国人の本人確認書類」にて、在留外国人が持参する可能性のある本人確認書類として、「戸籍謄本」「住民票」「在留カード」「特別永住者証明書」が挙げられている。そのうち、「戸籍謄本」については、理由を述べたうえで「外国人のお客さまが戸籍謄本を持参することはありません。」と記されている。続く「3 本人確認書類のチェックポイント」では、「在留カード」「特別永住者証明書」「住民票」「個人番号（マイナンバー）カード」「運転免許証」について、それぞれの主な記載内容と確認時のポイント等が記されている。

②『営業店のための外国人との金融取引Ｑ＆Ａ』では、「Ｑ19 外国人の口座開設のために確認すべき本人確認書類は何ですか？」の回答として、「在留カード」「永住者証明書」「外国人登録証明書」「マイナンバーカード」の他、「パスポート」「乗員手帳」が挙げられている。また、「犯収法上、日本人か外国人であるかにより、取引時確認のための本人確認書類は区別されていない」として、「運転免許証など日本人と同様の方法により本人確認を行うことが可能」と記されている。なお望ましい対応として、「帰国間近の転売目的での新規口座開設や在留期間経過後の口座の転売を防止する観点からは、在留カードで在留期間と在留資格を確認すること」が挙げられている。
※「犯収法」とは「犯罪による収益の移転防止に関する法律」のこと。

③『Ｑ＆Ａ外国人との共生社会における金融実務』では、「14 在留外国人との預貯金口座開設に際する確認事項」の末尾に、「図表14 預貯金口座開設に際する具体的確認事項（自然人）」として、「確認事項」「確認方法」「根拠法令等」がまとめられている。「確認事項」ごとに必要な書類は異なるが、その表に記載されている書類としては、「運転免許証」「在留カード」「個人番号カード（マイナンバーカード）」「住民票」「パスポート」「運転免許証」等が挙げられてる。

④一般社団法人全国銀行協会のホームページでは「外国人材の受入れ企業等ご関係者の皆様へ」のページで、「多様なバックグラウンドを有する外国籍の方の円滑な口座開設に資するよう、口座開設時に必要となる書類等について説明したチラシを14言語（日本語を含む）で作成し、会員金融機関に提供しております。」として、「口座開設手続き等に関するチラシ」を掲載している。そのチラシに記載されている「口座開設に必要なもの」のうち本人確認書類については、例として「在留カード」「特別永住者証明書」「マイナンバーカード」「パスポート」が挙げられている。

⑤『金融機関のための外国人のお客様対応マニュアル』では、Part2の「図解で学ぶ口座開設の確認事項とルール」にある「①取引時確認」の中に「個人（自然人）の取引時確認」として「本人特定事項」という項目があるが、「本人確認書類で確認」と記されているのみで、具体的な確認書類については記されていない。ただし、続く「マンガで学ぶ外国人のお客様の口座開設時の確認事項・手続き」の中で、本人確認の際に「在留カード」の提示を求める場面が描かれている。また、マイナンバーの申告（申告は任意）に関する説明の場面では、「届出にあたっては番号確認と身元確認をさせていただきます」として、マイナンバーカードの提示を求める様子が描かれている。

かいとうかん・かいとうだんたい

岡山県立図書館