ピラミッド&東京スカイツリー&おおづち島
    ピラミッド 

  

三角形といえばピラミッド。人類がつくった最大の王墓です。
エジプトには大小合わせて100基前後が建造されていますが、一番大きくて有名なのが、「エジプトという胸にそびえる巨大な乳房」と称されたギザ台地にあるクフ王の大ピラミッドです。
紀元前2600年頃、230万個もの石材ブロックが用いられ、20年以上の工期を要したといわれています。

 

この、正方形に始まり、上にあがるにつれて一点に収束していく形の特徴は重心が建造物の真中にくることにあります。
頂点までの勾配は約52度。何世紀ものあいだ、時の試練に耐えることができたのもこの形のおかげだとされています。
 
 −参考−
  ・『大ピラミッドの秘密』/ソフトバンククリエイティヴ(株)
  ・『図説 大ピラミッドのすべて』/(株)創元社

  
 東京スカイツリー 
 
  
 イラスト:鞄建設計
  建造にあたっては、エジプトのピラミッドから現代タワーまで調べこのような特殊形状を追求することになったという 東京スカイツリー。その足下は、敷地の条件や構造上の合理性から一辺が約68mの正三角形となっています。
タワーが傾いたり沈んだりしないのは、足下全体が3本の足と3枚の壁で構成された、地中50mに達する巨大な三角形の壁「地中連続壁杭」の特殊な技術によるものです。

 世界一のタワーを支える巨大な三角形の基礎杭
      
イラスト:大林組ホームページ 
      東京スカイツリー建設プロジェクトつくり方大公開!

スカイツリーの平面形状は、上に向かって円形となり高さ約300mで正円となっています。
このため、タワーの形は見る角度によってそっているように見えたり、あるいは逆にふくらんでいるように見えたりします。
このそった部分が「ソリ」、ふくらんだ部分が「ムクリ」です。

設計監理は業界最大手の(株)日建設計。
東京タワー、東京ドーム、みなとみらい21、などの建造物だけでなく、都市の政策提言など幅広い活動を展開しています。
施工はスーパゼネコン5社の一つ(株)大林組で、2013年に10万qタワー「宇宙エレベーター」構想を発表しています。

 
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   ピラミッド、東京スカイツリーと比べてみると……
    
ピラミッド 高さ 147m   一辺が230mの四角柱(ギザ台地)
東京スカイツリー 高さ 634m  基礎部分が一辺が68mの三角形
おおづち島  高さ 171m  直径約500mの円錐形
         
黄線―ピラミッド  
白線―東京スカイツリー