山地草原に生えるユリ科ネギ属の多年草。鱗茎は狭卵形で長さ2~3cm。30~50cmの花茎の先端に多数の紅紫色の花を球状につける。花期9~11月。全体の姿は栽培種であるラッキョウに似ている。分布は県下全域、特に中北部。秋期、中国山地を歩いていると、紅紫色の花をつけた本種に出会うのはそれほど稀ではない。本種には3種類の倍数体、すなわち2倍体、4倍体と6倍体の存在が知られている。
写真の出典:
植物体写真(左):清水紀恵氏の岡山大学教育学研究科2000年度修士論文
花序の写真(右):田中福人氏の岡山大学教育学研究科2007年度修士論文
|