絵馬 故事
リストマーク  奉懸 黄石公(コウセキコウと張良(チョウリョウ)の図
故事
55×87cm
奉納年月日  文化九(1812)年壬申(みずのえさる)九月吉日
 絵  師 好邑儇行書 
 願  主 河合善次郎
 解  説 漢の高祖の臣張良は、ある夜不思議な夢をみた。下邳(かひ)の土橋で行き逢った馬上の老人が左の沓(くつ)を落とし、取って履かせよという。無礼な者と思いつつも老人を敬い、拾って履かせると、老人は張良の心に感じ入り、五日後にここで兵法の大事を伝えようと告げて夢覚めた。~~~~五日後、威儀を正した老人が馬でやってきて黄石公と名乗り、いま一度心を試さんと履いている沓を川へ落とす。すかさず張良は飛び降りて拾おうとするが、激流に阻まれて取ることができない。その時、川波が立ち返り大蛇が現れ沓を拾いあげるが、立ち向かう張良の剣の光に恐れ沓を差し出す。張良はその沓を黄石公に履かせると、石公は大いに喜び兵法の秘書を授ける。大蛇は実は観音菩薩の再誕で、以来、張良の守護神となると告げて雲井に上り、石公は高山に登るや金色の光を放ち、その姿は「黄石」となった。
 参考文献 謡曲百番 新日本古典文学大系57「張良」より   
リストマーク 書を読む老子 リストマーク 奉懸 牧童の図
故事 故事
56.4×35.5cm  51.5×40.5cm
奉納年月日 寛政(1789~1800)年十一月六日
 ※年の詳細は不明
 願 主 杦野理三郎
奉納年月日 安永三(1774)年正月
 願 主 不明
 解 説 禅の修行を十牛に喩(たと)えて「牛に騎(の)って迤邐(いり)として家に還(かえ)らんと欲す 羗笛(きょうてき)声声 晩霞(ばんか)を送る」
参考文献 『十牛図を歩む ―真の自己への道― 』 より
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