会陽って何だろう − 寺社の紹介(備前地区) 
名称(ヨミ) 伊勢宮(イセノミヤ)
所在地 岡山市番町
− 伊勢宮全景(撮影:2008.1) −
寺社の説明 正式には、「伊勢(イセ)神社」、通称「伊勢宮(イセノミヤ)」とも
開基:第十代崇神(スジン)天皇即位五十四年。
祭神:天照皇太神・豊受大神
当寺の会陽
起源等 天照大神及び草薙剣が一時遷座した「吉備国名方濱宮(キビノクニナカタハマノミヤ)」に、その縁によって祀られたのが伊勢神社である。
現在の
会陽
行われていない。
その他 その社暦は古く、天照大神が三重県の伊勢神社に祀られる以前の元宮の一つで、「延喜式神名帳」に名前が載っている。
元伊勢として二千有余年の歴史を持つ岡山市内最古の古社である。
参考情報 大森(榎本)神社は、伊勢神社の摂社である。
明治14(1881)年1月13日付けの山陽新報に会陽が紹介されており、参詣は数千人とある。
明治18年は2月18日にも会陽が執行された。
ギャラリー
伊勢神社「新木」が3本所蔵されている。
一番古いのは弘化4年(1847)である。
他に、文久2年、慶応2年がある。
(撮影2008年)
新木」という漢字を使用しているのは大森神社のみである。(撮影2008年
◆鳥居は貫(ヌキ)が左右に出ない中山神社型である。(撮影2008年)
◆本殿の屋根から突き出す千木(チギ)の形が左右で異なっている。
左側に女千木、右側に男千木が配されている。(撮影2008年)※全国的にも極めてまれな形である。
◆平入りの本殿は左右に棟持柱を神明(シンメイ)造りを基本としている。(撮影2008年)
※他の様式が混在している。
◆本殿を囲む瑞垣(ミズガキ)が外を向いて斜めに並んでいる。鳥居型の出入口は神社が拝殿や幣殿を持たなかった頃の古い形式である。(撮影2008年)
大森(榎本)神社は伊勢神社の摂社である。
(撮影1995年)
◆大森大明神の額(撮影1995年)
明治10年(1877)に奉納された会陽の絵馬がある。(撮影1995年) ◆榎本神社(大森大名神)説明板(撮影1995年)
祀神 倉稲魂神
創建 室町前期
参考文献 『岡山の会陽』 三浦 叶 昭和60年 日本文教出版
特集 岡山県の会陽の習俗 『教育時報』 2007年9月 岡山県教育委員会
山陽新報・明治18年2月20日

『式内社調査報告・第二十二巻』 昭和55年 皇學館大学出版部
『OSERA 021』  2006 潟Aス
『伊勢神社 神社紹介』 岡山県神社庁 
『神社明細帳』 明治3年 池田家文書
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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