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津島の名刹「妙善寺」 − エピソード |
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名称(ヨミ) | 雲哲日鏡と宗堂桜(ウンテツニッキョウトソウドウザクラ) |
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場所 | 瀬戸町宗堂 |
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− 宗堂桜 −(田中博司氏提供) |
赤磐郡瀬戸町宗堂に咲く里桜の一種「宗堂桜」は、毎年美しい花を咲かせ、県指定の天然記念物(昭和26(1951)年指定)となっている。 そのいわれとして次のような話が伝わっている。 昔(寛永の頃)、宗堂には、日蓮宗妙泉寺(不受不施派)があり、若い住職雲哲日鏡が住んでいた。彼は、大変な花好きで、200メートルほどの参道の両側に数十本の八重桜を植え、花盛りにはそれは見事であったという。また、彼は、布教にも熱心で学徳をつんだ高僧として名高い人だったそうだ。 伝承では、「備前法華」の勢力を恐れていた池田藩が、ある日雲哲を後楽園の会食に招き、毒を盛った。気付いた彼は、早籠で妙泉寺の桜並木まで帰り着いたが、そこで息絶えた。以来、宗堂の桜は、花びらを開ききることがなく、また、他所に植えても決して育たないということだ。 |
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参考文献 | 『生きている《日蓮宗》不受不施派』 安原良克著 月刊岡山発行 (1973年) |
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