岡山 月々の花 11月 − ナ・ハ行
ナ・ハ行の花
ニシキギ ハナキリン パンパスグラス ヒイラギ
ヒイラギモクセイ ベゴニア・センパフローレンス ヘデラ・ヘリックス
花の紹介
ニシキギ
ニシキギ−花・葉
(撮影:2002.5.2)

ニシキギ
ニシキギ−翼・木・紅葉
(撮影:2007.11.24)
名称
 ニシキギ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ニシキギ科ニシキギ属
*性質
 落葉低木(高さ1から3mぐらい)
*原産地
 日本・中国に分布
*説明
 花期、5から6月。
 花色、黄緑。
 若い枝では表皮を突き破って、コルク質の2枚の翼(ヨク)が伸長するので識別しやすい。葉は先の尖った卵形。対生で細かい鋸歯がある。花径5から10mmぐらいの4弁花がまとまって、長さ1から3cmぐらいの花房をつくるがあまり目立たない。 果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い種子が露出する。庭木、生垣、盆栽等にされる。
*別名
 錦木・カミソリギ・シラミコロシ(昔、果実をくだいて頭髪油でねり毛シラミの駆除に利用していたようだ) 
*参考情報
 秋の紅葉のその姿が、錦織に見えるところからの名前。
ハナキリン
ハナキリン−花・葉
(撮影:2007.11.8)
名称
 ハナキリン
*撮影地
 岡山市半田山植物園
*科・属名
 トウダイグサ科ユーフォルビア属
*性質
 多肉植物(高さ1mぐらいまで)
*原産地
 マダガスカル島
*説明
 花期、春から11月
 花色、白・濃紅・ピンク  
 葉の基部に多くの鋭い刺があり、太さ1cm位の茎にも鋭い刺が密生し、ツル状に這って広がる。枝の先に濃紅色の苞葉(花弁のように見える)が美しくつく。花径2から3cmぐらい、切り口から出る白い乳汁に触れるとかぶれることがある。本当の花は中心部の黄色の部分である。
*別名
 花麒麟・キスミークイック 
*参考情報
 ハナキリンは、サボテンの「モクキリン」に姿が似ていて夏を除いて1年中、花をよく付けるということから命名。
パンパスグラス
パンパスグラス−葉・花穂
(撮影:2007.11.8))
名称
 パンパスグラス
*撮影地
 岡山市半田山植物園
*科・属名
 イネ科コルタデリア属(シロガネヨシ属)
*性質
 多年草(高さ2から3mぐらい)
*原産地
 ブラジル・アルゼンチンに分布
*説明
 花期、8から10月。
 花色、ピンクがかった白銀。
 細長い葉が根元から密生して伸びる。垂直に立ち上がった茎に、羽毛のような花穂が30から100cmぐらいに大きく成長。その姿は見栄えがするというので、公園、花壇の植栽、道路分離帯の緑化等に用いられる。
*別名
 シロガネヨシ(白銀葭) 
*参考情報
 南米大陸の草原(パンパス)に生えるところから命名。
ヒイラギ
ヒイラギ−花・葉・木
(撮影:2007.11)
名称
 ヒイラギ
*撮影地
 岡山県北
*科・属名
 モクセイ科モクセイ属
*性質
 常緑小高木(高さ4から8m)
*原産地
 本州関東以南 分布 
*説明
 花期、11から12月。
 花色、白。
 花径5mmぐらいの5弁花が多数まとまって花房をつくる。葉は光沢があり先の尖った楕円形で、縁は鋸歯はなくつるりとしていて
葉の長さ3から7cm程度。若木の葉先は刺状になる大形のギザギザがある。よい香りがある。
*別名
 柊 
*参考情報
 庭木、器具用に利用。
ヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイ− 花・葉
(撮影:2007.10.29)
名称
 ヒイラギモクセイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 モクセイ科モクセイ属
*性質
 常緑小高木(高さ3から7m)
*原産地
 不明
*説明
 花期、9から10月。
 花色、白。
 葉は先の尖った卵形で長さ4から9cm、ヒイラギより大形で、縁には刺状のギザギザが8から10対あり表面の光沢はヒイラギに劣る。径10mmぐらいの5弁花を多数まとめて花房をつくる。芳香がある。ヒイラギとはとてもよく似ている。ヒイラギよりすこし早く咲く。
*別名
 柊木犀
*参考情報
 ヒイラギとギンモクセイの交雑種と考えられている。庭園樹や生垣にはこれが多い。
ベゴニア・センパフローレンス
ベゴニア・センパフローレンス−花・葉
(撮影:2007.11.4)
名称
 ベゴニア・センパフローレンス
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 シュウカイドウ科ベゴニア属
*性質
 多年草(高さ20から60cmぐらい)
*原産地
 熱帯・亜熱帯
*説明
 花期、4から11月。
 花色、赤・白・ピンク。
 ごく普通のベゴニアで性質も強健、形よく株に花をつけるので、花壇、プランター、鉢植え等に適する。稀に八重咲きの品種なども市場に出まわる。葉は厚みがあり、多汁質なのも特長。やや寒さに弱い。
*別名
 四季咲きベゴニア 
*参考情報
 「岡山 月々の花4月」に「ベゴニア」の各種について紹介。同じく「ラ行」に「レックス・ベゴニア」がある。
ヘデラ・ヘリックス
ヘデラ・ヘリックス−葉
(撮影:2002.11.6)
名称
 ヘデラ・ヘリックス
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ウコギ科ヘデラ属
*性質
 常緑蔓性低木
*原産地
 欧州・西アジア・北アフリカ
*説明
 花期、10から11月。
 花色、黄緑。
 集団花を枝先に咲かせるがほとんど花に気づかない。枝より気根を出し、差すと容易に繁殖する。日当たりの良い場所に植える。原種では葉色が緑だが、斑入りや縁に白や薄黄色の種もある。この葉の微妙な色はすばらしい。塀に這わせたところ随分伸びて困った。
*別名
 English ivy・アイビー ・セイヨウキヅタ(西洋木蔦)・Hedera helix  
*参考情報
 塀やグランドカバーに利用。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花事典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前事典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる事典      大嶋敏昭 監修          2002
 樹木                  菱山忠三郎            2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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