岡山 月々の花 12月 − ア行
ア行の花
イソギク イトラン イヌビワ オタフクナンテン
花の紹介
イソギク
イソギク−花・葉
(撮影:2007.12.1)

イソギク
イソギク−群
(撮影:2007.12.1)
名称
 イソギク
*撮影地
 岡山市清心町
*科・属名
 キク科キク属
*性質
 多年草(高さ40cmぐらい)
*原産地
 日本全国に分布 
*説明
 花期、10から11月。
 花色、濃黄。  
 海岸や磯に育つ植物。背が低く強風にも耐える花は都会でも育つ。茎の先に集団花を咲かせ花径5mmぐらい、筒状花のみで花弁の舌状花がない。葉先が白く縁取られて色合いが面白い。
*別名
 磯菊
*参考情報
 舌状花がついた花磯菊もある。「岡山 月々の花11月」にキクの紹介あり。
イトラン
イトラン−花・葉・幹
(撮影:2001.12.7)
名称
 イトラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
  リュウゼツラン科キミガヨラン属
*性質
 常緑低木(高さ1から10mぐらい)
*原産地
 アメリカ南部・中央アメリカ・西インド諸島に分布
*説明
 花期、8から10月。
 花色、白。
 幹は直立、分枝しない。葉は幹を抱くように放射状に密生し、そのために幹は全く見えない。葉は先の尖った剣状で、幅2から10cmぐらい、長さは1m前後あり、葉脈に沿って筋があるが、非常に硬くて、うっかり葉先で突き刺したり縁で切ったりすると、けがをすることがある。葉縁の繊維が糸のように垂れる。花径5cmぐらいのベル状の6弁花を、何10輪もまとめて咲かせる。
*別名
 糸蘭・ユッカ
*参考情報
 長さ5から10cmぐらいの果実を結び、原産地では冬の保存食などに利用されていた。
イヌビワ
イヌビワ−若い実・葉
(撮影2003.8.3)

イヌビワ
イヌビワ−実・葉
(撮影:2007.12.4)
名称
 イヌビワ
*撮影地
 岡山市中央町・岡山県和気郡和気町岡山県自然保護センタ−
*科・属名
 クワ科イチジク属 
*性質
 落葉低木(高さ3mぐらい)
*原産地
 台湾・朝鮮半島
*説明
花というより実の形で梅雨以降に結実、雄雌異株。夏から秋にかけて雌の木の黒く熟した実は甘くおいしい。雄の木の実はまずくて食べられない。実の大きさは2から3cmぐらい。暖かい海岸に近い日当たりの良い山に生え、下枝が多数株立ちする。
*別名
 犬枇杷
*参考情報
 生食用。野鳥や昆虫もこの実に集まる。
オタフクナンテン
オタフクナンテン−葉・木
(撮影:2007.12.1)
名称
 オタフクナンテン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 メギ科ナンテン属 
*性質
 常緑低木(高さ30から60cmぐらい)
*原産地
 本州(茨城県以西)・四国・九州  
*説明
 花期、5から6月。
 花色、不明。
 全体のかたちは丸く、葉は丸く膨らんでいる。膨らんだ葉をお多福に見立てた。冬になって寒くなると真っ赤に紅葉するが、「ナンテン」のような果実はできない。春になると緑を回復しはじめ、夏の間には緑葉になる。
*別名
 お多福南天・ファイヤーパワー
*参考情報
 ナンテンの矮性の園芸品種。「岡山 6月の庭の花」に「ナンテン」の紹介。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花時事典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前事典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる事典      大嶋敏昭 監修          2002
 樹木                  菱山忠三郎            2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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