ロゴ  岡山 月々の花 1月 − サ行
リストマーク サ行の花
サザンカ シャリンバイ シロヤマブキ シンビジュウム
セントポーリア ソシンロウバイ シロタエギク
リストマーク 花の紹介
サザンカ−花
サザンカ−花
(撮影:2007.1.30)

サザンカ−花と枝葉
(撮影:2007.1.30)
*名称
 サザンカ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツバキ科ツバキ属
*性質
 常緑小低木(高さ3mぐらい)
*原産地
 日本
*説明
 花期、10月から2月。
 花色、白・淡紅・紅。
 全体にツバキによく似ているが、多数のオシベはツバキのように根もとが合着せず、そのゆえか、花弁が樹下に散り敷かれる。
*別名
 山茶花
*参考情報
 中国でツバキをさす山茶花(サンサカ)が転訛したといわれる。
 八重咲き等園芸種も多く、花色にも変化があるが、岡山市内では赤系統をよく見かけるようだ。
 ツバキとサザンカの区別はつきにくいが、岡山では、10月に見かける花の多くは、サザンカである。11月頃から本格的に咲きはじめ、冬中咲くので、1月にはもっとも目立つ花の1つである。
シャリンバイ−実と枝葉
シャリンバイ−実と枝葉
(撮影:2007.1.10)
シャリンバイ−花
シャリンバイ−花
(撮影:2005.5.2)
*名称
 シャリンバイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科シャリンバイ属
*性質
 常緑低木(高さ1mから2mぐらい)
*原産地
 日本・台湾
*説明
 花期、5月から6月。
 花色、白。
 通常、シャリンバイと呼ばれるのは、マルハシャリンバイのことである。
 枝は根もと近くからよく分枝し四方に広がる。枝葉は輪生状になる。花は梅やノバラに似ている。果実は黒く熟す。
*別名
 車輪梅・コクタン
*参考情報
 岡山県南部の海岸近くでは自生も見られるが、昔から庭木として植えられてきた。葉の硬い感じからすると優しい雰囲気の花である。
 枝や樹皮にはタンニンを含み、大島紬(奄美大島)の泥染めに用いられるのは有名である。
 太田氏は、枝先に円錐形に集まって咲くこの花を見て、ふと簪[かんざし]はこれを見本にしたのではと思ってしまったそうだ。
シロヤマブキ−実と枝
シロヤマブキ−実と枝
(撮影:2007.1.24)
シロヤマブキ−花
シロヤマブキ−花
(撮影:1997.4.10)
*名称
 シロヤマブキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科シロヤマブキ属
*性質
 落葉低木(高さ1mから2mぐらい)
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、4月から5月。
 花色、白。
 中国地方にまれに自生。葉は対生し卵形(ヤマブキは互生)。幹を細くのばし、多枝、四方に広がる。初夏、枝の先端に白色4弁の、ややヤマブキに似た花を、咲かせる(ヤマブキは5弁で鮮黄花)。実は8月ごろ黒熟し、樹下に落ちてたやすく芽を出し、大きくなる。
*別名
  白山吹
*参考情報
 岡山では、庭木として植えられているのをよく見かける。
 なお、ヤマブキの品種にシロバナヤマブキというものもあり、まぎらわしい。
シンビジュウム−花
シンビジュウム−花
(撮影:2003.1.6)
シンビジュウム−展覧会の様子
シンビジュウム−展覧会の様子
(撮影:2004.3)
※県立興陽高校による
神戸らん展(神戸市)への出展風景
*名称
 シンビジュウム
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ラン科シュンラン(シンビジュウム)属
*性質
 常緑多年草
*原産地
 インド・東南アジア・中国・日本等
*説明
 花期、周年。
 花色、黄・橙・赤・ピンク等。
 熱帯から高山まで広く分布。花は左右相称。外花被は3枚、内花被は3枚の内2個は同形で、残りが大形でその様から唇弁という。ランの仲間は、美しい色の大形・小形の花が咲くことから愛好され、コチョウラン、カトレヤ、デンドロビュウム等種類が多い。
*別名
 シンビ
*参考情報
 シンビジュウムを大衆の花にしたのは、芽の成長点の分割、無菌培養等の技術が普及し、大量生産が容易になったからである。
 太田氏の経験では、摂氏5度以上あれば冬越しできるそうだが、温室栽培が無難である。
 写真は、2004年の神戸らん展で岡山県立興陽高等学校が、学校の部第3位を獲得した時の様子である。
セントポーリア-花と葉
セントポーリア-花と葉
(撮影:2003.1.15)
*名称
 セントポーリア
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 イワタバコ科セントポーリア属
*性質
 多年草
*原産地
 熱帯アフリカ
*説明
 花期、3月から12月。
 花色、白・淡紫・紅。
 約10cmの葉柄の端に軟毛を持つ、ビロードのような光沢の円形の多肉の葉を叢生[そうせい]する。長さ10cmほどの花茎に5弁花を1から6個総状に付ける。高温多湿及び低温に弱い。
*別名
 アフリカスミレ
*参考情報
 1892年、ドイツ人のセントポール男爵が、タンザニアとケニアの国境近くの山中で原種を見つけたのにちなみ名づけられた。
 日本では昭和40年代から愛好されだした。直射日光に弱く、当時は、室内で蛍光灯のもと育てるのが流行ったと太田氏は記憶している。
 今でも根強い人気のある冬の鉢物の1つである。
ソシンロウバイ−花と枝
ソシンロウバイ−花と枝
(撮影:2007.1.25)
*名称
 ソシンロウバイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ロウバイ科ロウバイ属
*性質
 落葉低木
*原産地
 中国
*説明
 花期、12月から4月。
 花色、黄。
 花の径は2cmくらいで、全体に艶があり、半透明である。花弁は、3層になっており、内側はやや小さく、まん中が大きく、リン片状となっている外側が一番小さい。なお、葉は花後に出る。
*別名
 素心蝋梅
*参考情報
 上品な雰囲気で、茶花としては、普通のロウバイより好まれるようだ。
シロタエギク−葉
シロタエギク−葉
(撮影:2003.1.22)
シロタエギク−花
シロタエギク−花
(撮影:1999.4)
*名称
 シロタエギク
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科セネキオ属
*性質
 常緑多年草
*原産地
 地中海沿岸
*花の説明
 花期、5月から6月。
 花色、黄。
 葉は表裏びっしりと銀色の軟毛に覆われる。寒さに強く、零下1度から2度にも耐える。高さは、60cm以上になり、よく枝を分ける。葉は深く裂け、ヨモギの葉に似ている。花は、花茎の先に2から3cmの頭花を多数つけ、その1つ1つに黄色の筒状花をつける。
*別名
 白妙菊
*参考情報
 色彩の乏しい冬の花壇をシロタエギクの銀色の葉が彩っているのをよく見かける(花よりも葉の鑑賞目的が多いようだ)。
 花壇や寄せ植えの下草に用いられることも多い。
 なお、新鮮な銀色を保つには、新苗か挿し芽を使えばよい。
リストマーク 参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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