ロゴ  岡山 月々の花 1月 − タ行・ナ行・ハ行
リストマーク タ行・ナ行・ハ行の花
デンドロビュウム ナンテン ニホンスイセン ハボタン
ヒオウギ ピラカンサ
リストマーク 花の紹介
デンドロビュウム・カタセタム−花
デンドロビュウム・カタセタム−花
(撮影:2002.1.29)
*名称
 デンドロビュウム・カタセタム
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ラン科セッコク属
*性質
 多年草
*原産地
 熱帯アジア・温帯アジア
*説明
 花期、1月から3月。
 花色、白等。.
 着生で気根を持ち、節のある茎から花柄を伸ばし、美しい花を複数付ける。乾燥に耐え、低温にも強く、栽培はしやすい。
*別名
 デンドロ
*参考情報
 デンドロビュウムはカトレアに次いで人気の高い洋ランの1つである。
 野生種はアジアの熱帯から亜熱帯に約1000種が分布(日本原産のセッコクも仲間)し、日本では、そのうち200種とその交配種を中心に栽培されている。
ナンテン−実と枝葉
ナンテン−実と枝葉
(撮影:2007.1.24)
ナンテン−花
ナンテン−花
(撮影:1999.6)
*名称
 ナンテン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 メギ科ナンテン属
*性質
 常緑低木(高さ2mくらい)
*原産地
 中国・インド
*説明
 花期、5月から7月。
 花色、白。
 1属1種で構成する。日本でも栽培されたものが中部以南の山野に自生している。ほとんど分枝せず、葉は羽状複葉。枝の先に円錐花序をつけ、白色6弁の小花を咲かせるが、目立たない。紅葉や晩秋に赤熟した果実が美しい。
*別名
 南天・南天燭
*参考情報
 実の白、薄紫の変種もある。
 梅雨の時期に花をつけることが多く、雨に打たれ花が崩れるためか実が揃い難い。軒下に植えられるもこれと関係があるのだろうか。
 難転に通じるので縁起物として、重箱に入れた赤飯にのせて飾りにしたり、正月のカドマツ(最近は一般家庭ではあまり見かけなくなった)や、切り花にも使う。また、家や家の鬼門によく植えられた。
ニホンスイセン−花
ニホンスイセン−花
(撮影:2007.1.24)

*名称
 ニホンスイセン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ヒガンバナ科ナルシサス属
*性質
 常緑多年草
*原産地
 地中海沿岸
*説明
 花期、3月から4月および11月から2月。
 花色、白、副花冠が黄。
 スイセンはやや下向きにつつましく咲き、芳香がある。ニホンスイセンはフサザキスイセンの一種で、径4から5cmの花を数個つける。丈夫で基本的に植えっぱなしでも毎年花をつける。
*別名
 日本水仙
*参考情報
 スイセンの仲間は、八重咲き、房咲き、口紅、黄水仙等多い。太田氏の近所で目にするのは、ニホンスイセン、八重咲きスイセンが多いそうだ。
 シルクロードから旅してきた花、水中の仙人の名などさまざまな伝説をもつが、ギリシャの美青年ナルシスが、水中に散った化身という話も有名である。
 伊豆半島などで群生するニホンスイセンを見ると、古来から自生しているように思われがちだが、室町時代より前に中国から伝えられた(流れついた)ものが、野生化したという説が一般的である。
ハボタン−葉
ハボタン−葉
(撮影:2003.1.25)
ハボタン−花
ハボタン−花
(撮影:2003.3)
*名称
 ハボタン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アブラナ科アブラナ属
*性質
 1年草
*原産地
 ヨーロッパ
*説明
 花期、3月。
 花色、黄。
 キャベツの仲間。葉の色は白、赤紫、緑、黄等多様。縮緬状の葉をもつものもあり、正月の装飾用として使われる。そのまま成長させると、春先にトウが立ち、ナノハナに似た感じで花を付ける。
*別名
 葉牡丹
*参考情報
 江戸時代に食用として持ち込まれたケール(結実しないキャベツ)が観賞用に改良されたもの。
 冬の花壇ではよく見かける(出荷の最盛期は、暮れから正月にかけてだそうだ)。
 園芸種には、東京丸葉、大阪丸葉、名古屋縮緬の各系がある。
ヒオウギ−実
ヒオウギ−実
(撮影:2006.1.9)
ヒオウギ−花
ヒオウギ−花
(撮影:2002.8.15)
*名称
 ヒオウギ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アヤメ科ヒオウギ属
*性質
 多年草(高さ1mぐらい)
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、7月から8月。
 花色、黄赤・橙・黄・赤。
 自生は少なく、鑑賞用として栽培されているものがほとんどである。花茎は数本に分枝する。花びらは、同形同大で、直径5から6cmぐらい、また、濃い赤色の斑点がある。秋、黒光りする丸い種になる。
*別名
 射干・檜扇
*参考情報
 葉の下半分が扇形に配列されて、檜扇(ヒノキの薄板を重ねて作った扇)に似るところからその名がついたという。
 古名をヌバタマともいい、万葉集では、この花が多く詠まれている。ヌバタマ、ウバタマ(烏羽玉)は黒や髪にかかる枕詞になる。
 太田氏の知人が、種から育てた際、開花まで2、3年かかったそうだ。
ピラカンサ−実と葉
ピラカンサ−実と葉
(撮影:2007.1.25)
ピラカンサ−花
ピラカンサ−花
(撮影:2004.5)
*名称
 ピラカンサ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科ピラカンサ属
*性質
 常緑低木(高さ約2m)
*原産地
 ヨーロッパ・アジア
*説明
 花期、5月から6月。
 花色、緑白。
 各地の海岸に自生。枝は細いが長く伸び、葉のつけ根に白色5弁の小花を密生してつける。冬に実が赤熟すると開裂し赤い種子が出る。赤、黄、橙色等の果実が観賞される。
*別名
 トキワ(常盤)サンザシ・ピラカンサス
*参考情報
 生垣にも使われる。
 また、太田氏によると、柄には、1から2cmの硬い棘が多いのにもかかわらず、ヒヨドリなどに実を食べられてしまうそうだ。 
リストマーク 参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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