岡山 月々の花 2月 − ア行
ア行の花
アオキ ウメ
花の紹介

アオキ−木
(撮影:07.2.20)

アオキ−雌花
(撮影:02.3.28)

アオキ−雄花
(撮影:02.3.28)

アオキ−実
(撮影:07.2.20)
*名称
 アオキ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ミズキ科アオキ属
*性質
 常緑低木(高さ0.5から4m)
*原産地
 日本
*説明
 花期3から4月。
 花色、帯紫褐。
 照葉樹林に自生。北海道を除き、どこででも見ることができる低木である。葉は長楕円形で光沢あり、縁は浅く切れ込む。春になると、4弁の小花を咲かせる。冬になると、卵形紅色の実を結び(写真の一番下)、美しい緑の葉と紅い実を楽しめる観葉植物である。
 葉には白・黄の斑入りの品種も出回っている。一番下の写真以外は斑入りである。
 雌花・雄花とも、木では珍しい褐色系の色合いである。雌花は花弁4枚、直径1cmほどの小さい花だが、オシベを欠き、メシベが中央に座す。下の写真は雄木で、円錐状に多花をつける。白いオシベの4本が目立つ。雌雄異株。 ひっそりと咲くが目を留めて見ると、なかなかユニークな植物。
*別名
 青木
*参考情報
 黄白の実をつけるシロミアオキも仲間。1番下の写真の赤い実はもっと赤くなる。広くて大きい葉を持った広葉常緑樹の少ない欧州では、アオキは珍しく、18世紀後半には斑入りアオキが欧州に渡っていたが、雄木しか渡らなかったので、赤い果実は見ることができなかった。しかし、現在では、欧州の庭園や公園で、この木を見ることができないところはないそうである。
 名の由来は、枝が青く、葉は1年中常緑なことから、その名が付けられたそうだ。

ウメ−花
(撮影:05.2.22)

コウバイ−花・幹
(撮影:07.2.11)

ウメ−花・枝木
(撮影:07.2.20)

ウメ−実・枝木
(撮影:07.5.28)
*名称
 ウメ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 バラ科サクラ属
*性質
 落葉高木(高さ5から10m)
*原産地
 中国
*説明
 花期、1月下旬から3月。
 花色、白・紅・薄紅・紅。
 葉に先立って、5弁の香気のある花を開く。一重咲き、八重咲きなど種類が多い。万葉集にはウメを詠んだ多くの詩歌があるが、平安時代以降は、特に香をめでた詩歌が多く詠まれた。
*別名
 梅
*参考情報
 サクラと同属だが、咲き方も散り方もサクラよりもゆっくりしている。菅原道真がこの花を好んだことで有名。
 昔から実は梅干、梅漬け、梅酒など食用としても重宝されている。最近は実の大きさも次第に大きくなって、紀州の南高梅はよく知られている。
 未熟の果実を生食すると、有毒の場合がある。観賞用のウメの品種は300を超える。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005
 花ごよみ365           八坂書房編            2005
 花おりおり 1〜10巻      湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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