岡山 月々の花 3月 − サ行−2
サ行-2の花
スイセン2種 ストック スミレ3種 セイロンベンケイ
花の紹介

フサザキスイセン−花・葉
(撮影:02.3.12)

ラッパスイセン−花・葉
(撮影:02.3.12)
*名称
 スイセン2種
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ヒガンバナ科スイセン属
*性質
 常緑多年草
*原産地
 地中海沿岸
*説明
 花期、11月から翌年の4月。 
 花色、白、副花冠が黄・橙。 
 フサザキスイセン
 スイセンの分類は、花の形と咲き方を重視する。単花に対して花が群がって咲くのを房咲きという。原産地に自生。花はやや小形で香りが高い。副花冠は白・黄色。フサザキスイセンの変種が日本スイセンと呼ばれるが中国のものも同形。 
 ラッパスイセン
 筒状の副花冠が花弁と同じかより長いのが特徴。副花冠と花弁で色の違う2色等の花も多い。
 口紅スイセン
 副花冠が白い皿状で縁が赤く彩られる。
*別名
 房咲き水仙・喇叭水仙・水仙花
*参考情報
 「1月の花」に日本スイセン、「2月の花」に黄スイセン・スイセンがある。

ストック−群
(撮影:07.3.15)

ストック −花・葉
(撮影:07.3.15)
*名称
 ストック
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 アブラナ科アラセイトウ属
*性質
 1年草または多年草(高さ50から80cmぐらい)
*原産地
  南欧
*説明
 花期、2から4月および10から11月。
 花色、赤・紫・白・淡黄等。 
 花は総状に咲く。一重、八重咲き等あり、江戸時代に渡来。茎先に4弁の花をつける。葉や茎には灰色の軟毛があり、名はポルトガル語のラセイタからくるという。芳香あり。花期には甘い芳香がただよう。
*別名
 アラセイトウ(紫羅欄花)
*参考情報
 南欧原産種から改良され、すでに16世紀には八重咲きが知られていた。

スミレ(ヒゴ)−花・葉
(撮影:97.3.28)

ヒメ スミレ−花
(撮影:02.3.20)

ニオイ スミレ−花・葉
(撮影:02.3)
*名称
 スミレ3種
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 スミレ科スミレ属
*性質
 多年草
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、3から6月。
 花色、黄・橙・紫。
 ヒゴスミレは葉が細裂し他のスミレと異なる。
 ヒメスミレはヒメの名のように普通のスミレよりやや小形、可憐ではあるが、人家周辺の道端とかアスファルトの隙間とかにも生え、乾燥気味に強い。小から中輪、葉は葉は3角か楕円形等。
 ニオイスミレの葉はハート形。花は早春から咲き始め芳香が強い。庭の隅の塀際に、春になると気のつかない間に花を咲かす。
*別名
  ヒゴスミレ(肥後菫)・姫スミレ・バイオレット(ニオイスミレ)
*参考情報
 「2月の花」パンジー・ビオラの項にスミレの説明がある。

セイロンベンケイ−花・葉
(撮影:98.3)

セイロンベンケイソウ−花
撮影(98.3.11)

セイロンベンケイ−葉・芽
(撮影:06.12.13)
*名称
 セイロンベンケイ 
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ベンケイソウ科ベンケイソウ属
*性質
 多肉質植物
*原産地
 アフリカ南部
*説明
 花期、1から3月。
 花色、赤。
 10数年前、小笠原諸島旅行の時、ガイドさんが大きな木から葉を取ってきて「これは机上に置いておくだけで葉の縁から芽を吹いてくる愉快な植物です」と。2枚程貰ってきて大事に育てた。父島の土産物店でも売られていた。数年たって丈の伸びた所で、小さい花が咲いた。花の写真は年末から親戚の温室に預けたら、翌3月に咲いたものである。冬の寒さに弱いのが難。
*別名
 ハカラメ(葉から芽)・グッドラックリーフ・セイロンベンケイ(弁慶)ソウ
*参考情報
 日本では南西諸島や小笠原諸島に野生化。父島では至るところの岩場や道路脇に繁茂している。ややうすグリーン色の膨らんだガクのさきが次第に開き、スカートのような紅い花がのぞいてくる。なんとも面白い咲き方である。3枚目の写真は葉をそのまま置いておくと芽の出る様。芽のようなのは子で次の株になる。クローン植物というわけである。もっとも葉には時々少量の水分を補給したほうがよい。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著          1989
 花ごよみ花だより        八坂書房編           2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修          2004
 花の名前辞典          浜田豊彦監修          2005
 花ごよみ365           八坂書房編           2005
 花おりおり 1〜10巻      湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典     大嶋敏昭 監修        2002  
 樹木                菱山忠三郎           2007 
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