岡山 月々の花 3月 −タ行
タ行の花
ダイコンの花 タネツケバナ・ナズナ チュウリップ ツバキ
花の紹介

ダイコン−花
(撮影:02.3.30)
*名称
 ダイコンの花
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アブラナ科ダイコン属
*性質
 越年草(高さ100cmぐらい)
*原産地
 コーカサス地方
*説明
 花期、1から3月。
 花色、白等。
 東アジアの国でも大根は野菜として利用しているが、日本ほど食している国はないし、改良の進んだ国もない。春の七草の1つであり、花もなかなか綺麗である。
*別名
 大根の花
*参考情報
 春の七草の「スズシロ」はダイコンのこと。

タネツケバナ−花
(撮影:02.3.19)

ナズナ−花
(撮影:02.3.19)
*名称
 タネツケバナ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 アブラナ科タネツケバナ属
*性質
 越年草(高さ30から50cmぐらい)
*原産地
 日本・北半球に広く分布
*説明
 花期、3から4月。
 花色、白。
 タネツケバナ ナズナによく似ている。花はやや大きめである。果実の形はうちわ形でなくダイコンの果実のように細長い形であり、葉の形も異なる。生える場所もナズナより水気の多い所を好む。全県下の田・湿地路傍に自生。籾種を漬ける頃咲くことから名がついた。
 ナズナ 昔から路傍、原野等に広く分布し春の七草の1種。果実の柄の根本を下向きに垂らし、茎を持って振ると音がするのでペンペングサというとか、果実の形が三味線の撥(ばち)に似ているからとも言われる。
*別名
 種漬花・薺・ペンペン草
*参考情報
 ナズナは春の七草の1つ。

チュウリップ−花
(撮影:02.3.)

チュウリップ−花
(撮影:02.3.)
*名称
 チュウリップ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ユリ科チュウリップ属
*性質
 多年草・球根植物(高さ20から50cmぐらい)
*原産地
 中央アジア
*説明
 花期、3から5月。
 花色、白・黄・赤・ピンク・紫。
 花茎の頂端に6弁の釣鐘形の花を咲かせる。17世紀前半、オランダで熱狂的に好まれ多くの改良が重ねられた。現代でも沢山の改良品種が作られている。この花が花壇一杯植えてあると見事である。
*別名
 .江戸時代には鬱金香(ウッコンコウ)
*参考情報
 花形や花色には種類が豊富で、チュウリップとは思えないような花形もある。

ツバキ−花
(撮影:02.3.24)

ツバキ−花
(撮影:00.3)

ツバキ−実
(撮影:07.7.29)
*名称
 ツバキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツバキ科ツバキ属
*性質
 常緑高木(高さ5から6mぐらい)
*原産地
 日本・中国・東南アジアに広く分布
*説明
 花期、11月から翌4月。
 花色、白・ピンク・赤・絞り等。
  1965年中国南部自治区から黄色の花をつけた椿が発見され、金花茶(キンカチャ)となずけられ、世界中に広がっていった。葉は光沢があり革質。多数のオシベが基部で合着した5弁花を咲かせる。園芸種が甚だ多く、日本にはヤブツバキ・ユキツバキ等が自生し、江戸時代から園芸種は2千種ものがつくられている。1重咲き八重咲き等ある。 
*別名
 椿・卜伴・月光(ガッコウ) 藪椿・山椿・乙女椿
*参考情報
 ツバキは球形の果実をつけ、刮ハ(さっか、乾性の子房の発達した果実)で黒色の種子を持ち、熟すと縦裂して種子を散布する。その種からは椿油を製し、材は工芸用。5月ごろはまだ緑色だが、次第に熟して写真のように赤色がかって、艶々してくる。冬には黒褐色になり堅くなる。木の発育のためには実を採っておくのがいいようだ。
 ボクハン、オトメツバキは「6月の花」、ヤブツバキは「各地の花」、アケボノは「2月の花」で紹介した。同属のサザンカは「1月の花」にでてくる。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著          1989
 花ごよみ花だより        八坂書房編           2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修          2004
 花の名前辞典          浜田豊彦監修          2005
 花ごよみ365           八坂書房編           2005
 花おりおり 1〜10巻      湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典     大嶋敏昭 監修        2002
 樹木                菱山忠三郎           2007 
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