岡山 月々の花 3月 − ナ行
ナ行の花
ナノハナ ネコヤナギ・シダレヤナギ ノースポール
花の紹介

ナノハナ−群
(撮影:03.3.13)

ナノハナ−花
(撮影:03.3.13)
*名称
 ナノハナ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 アブラナ科アブラナ属
*性質
 越年草 (高さ60cmぐらい)
*原産地
 中国
*説明
 花期、1から3月。
 花色、 黄。
 わが国には平安中期に渡来し、以前は種子から菜種油を採ったのはナタネまたはアブラナ、現在採油用は別種のセイヨウアブラナに取って代わられた。ハナナはチリメンハクサイや野沢菜の花が一般的。主茎はあまり大きく分枝しない。花は先端に密につく。葉の表面は縮緬状に縮れていることもある。9月下旬から10月上旬にじか播きして育てると1から2月頃黄色の花が咲く。
*別名
 菜の花・ハナナ(花菜)・菜花(ナバナ)
*参考情報
 房総地方では切花として、または蕾を食用として出荷している。鑑賞用切り花として栽培されているのは日本だけである。京都の菜の花漬けは有名である。

ネコヤナギー蕾・木
(撮影:07.3.28)

ネコヤナギー花の咲き始め
(撮影:07.3.28)

シダレヤナギ−木
(撮影:04.10.14)
*名称
 ネコヤナギ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ヤナギ科ヤナギ属
*性質
 落葉低木(高さ2mぐらい)
*原産地
 日本・朝鮮半島・中国東北部に分布
*説明
 花期、3から4月。
 花色、花穂は銀白。
 ヤナギとは日本に分布するヤナギ属の総称である。低木から高木まであり葉は細い卵形。枝は細くよくしなる。種子は綿毛があり飛び散る。
 ネコヤナギ
 新しい枝は長く伸びてやや弓状に曲がりあまり分枝しない。枝先40から50cmに多くの花をつけ、冬芽の時には艶のある麟片に包まれている。花穂は銀白色の綿毛に覆われている。和名はこれを猫の毛に見立てたもの。一つの花は花弁も蕚もなく雌花には雌しべ、雄花には雄しべのみ、どちらかというと雄花の花穂のほうが大きくて見事。
 シダレヤナギ
 ヤナギのなかで最もよく知られ、しかも最もよく見られるものである。公園樹・街路樹としても植えられ、柳並木といわれるのは大抵これである。高さ20mを超えることもある。よく分枝した細枝が垂れ下がってやさしい風情がある。コーカサス原産。3月頃、新枝にでる新緑も美しい。果実は5月頃出来るが、日本にあるのは雄株が殆どなので果実は見られないことが多い。
*別名
 猫柳・(ネコヤナギ)・川柳・枝垂れ柳・糸柳
*参考情報
 ネコヤナギはかっては日本全土どこにでも見られ、小川の畔などの水湿地に野生した。最近は河川改修で川岸はコンクリートに変わり次第に姿を消している。

ノースポール−群
(撮影:07.3.26)

ノースポール−花
(撮影:07.3.9)
*名称
 ノースポール
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科クリサンセマム属
*性質
 1年草(高さ10から20cm)
*原産地
 地中海沿岸に分布
*説明
 花期、3から5月。
 花色、白。
 原種は春菊(シュンギク)に近い。それがノース(北極)ポールと呼ばれるのは、改良された園芸種が小形で花つきがよく、株を覆うほど白く咲くからであろう。春菊は葉に香気があり食用にされる。
*別名
 クリサンセマム
*参考情報
 もともとは春咲きや秋咲きだが、冬に咲かせて販売され、花の少ない時に花壇や寄せ植えに使われる。JR岡山駅前の花壇に多く植えられていた。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著          1989
 花ごよみ花だより        八坂書房編           2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修          2004
 花の名前辞典          浜田豊彦監修          2005
 花ごよみ365           八坂書房編           2005
 花おりおり 1〜10巻      湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典     大嶋敏昭 監修        2002  
 樹木                菱山忠三郎           2007 
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