岡山 月々の花 4月 − ア行
ア行の花
アネモネ イカリソウ イチハツ ウマノアシガタ
エンドウ オオニソガラム オダマキ オッタチカタバミ
オヘビイチゴ オランダミミナグサ
花の紹介 ※それぞれの花の写真をクリックしますと、大きな写真がご覧になれます
15:04 2016/10/21

アネモネ − 花・葉
(撮影:98.4.30)
*名称
 アネモネ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キンポウゲ科アネモネ属
*性質
 多年草・球根植物(高さ30cmぐらい)
*原産地
 地中海沿岸・南欧
*説明
 花期、4から5月・10月。
 花色、ピンク・白・赤・紫。
 普通のアネモネは地中海沿岸等が原産のアネモネ・コロナリアから改良されたものである。葉は根元から出て深く切れ込み、花茎の先端に5から10cmほどの花をつける。八重咲きもある。
*別名
 ボタンイチゲ
*参考情報
 アルメニアの国花。イチリンソウ・シュウメイギク等と同じ仲間。

イカリソウ − 花・葉
(撮影:02.4.1)
*名称
 イカリソウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 メギ科イカリソウ属
*性質
 多年草(高さ30cmぐらい)
*原産地
 日本
*説明
 花期、3から6月。
 花色、白・淡紫・紅紫。
 花は形が面白く、4枚の花弁から伸びた長い距(きょ)がそり返るので、その形から碇に例えられる。距とは花の管状の狭長な突出部で、内部に蜜腺がある。花のあと、葉や茎が成長する。茎が3つに分かれ、その先がまた3つに分かれて3枝9葉になる。
*別名
 碇草・錨草
*参考情報
 イカリソウの茎・葉を乾燥したものは強壮薬となる。

イチハツ − 花・葉
(撮影:98.4.15)
*名称
 イチハツ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アヤメ科アヤメ属
*性質
 多年草 (高さ30cmぐらい)
*原産地
 中国
*説明
 花期、3月。
 花色、微青白・紫。
 アヤメ科の中では一番早く咲くと言われている。乾燥に耐え、外花被の中央に毛が立つ。それを欠くニオイイリスとしばしば混同される。
*別名
  一八・鳶尾
*参考情報
 昔は火災を防ぐという俗信から茅葺の屋根の棟に植えられたりした。

ウマノアシガタ − 花・葉・茎
(撮影:04.4.13)

ウマノアシガタ − 群
(撮影:04.4.13)
*名称
 ウマノアシガタ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 キンポウゲ科ウマノアシガタ属
*性質
 多年草 (高さ50cmぐらい)
*原産地
 日本・台湾・朝鮮半島に分布
*説明
 花期、4月。
 花色、黄。
 山野、田の畦などで見られる。果実は球形で直径約5から7mm、根生葉は長柄を持ち、3深裂。馬の足形に似ているという。百間川では4月中旬から一斉に開花し、あたり一面黄色になるが、間もなくパッと散ってしまう。キンポウゲは重弁花。
*別名
 馬の足形
*参考情報
 一般には、この花をキンポウゲ(金鳳花)といっているが、キンポウゲは稀にしかない。


エンドウ − 花・葉
(撮影:03.4.7)
*名称
 エンドウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 マメ科エンドウ属
*性質
 1年草・2年草
*原産地
 欧州
*説明
 花期、3から4月。
 花色、白・紅・淡紫・紅紫。
 全世界に分布する。日本には中国から渡来。蝶形の花をつける。種子は食用、茎・葉は飼料にする。完熟豆が赤褐色の赤豌豆、ほかに莢豌豆等多くの品種がある。
*別名
 豌豆
*参考情報
 蜜豆等に使われるのは赤豌豆。

オオニソガラム − 花・葉
(撮影:02.4.14)

オオニソガラム − 花・葉
(撮影:02.4.22)

オオニソガラム − 花・葉
(撮影:02.4.22)
*名称
 オオニソガラム Ornithogalum
*撮影地 
 岡山市関
*科・属名
 ユリ科オオニソガラム属
*性質
 多年草・球根植物(高さ30から80cmぐらい)
*原産地
 東欧から西アジア
*説明
 花期、3から6月。
 花色、白・黄・橙。
  球根の増え方に特徴がある。膨らんだ球根の横にこぶができ、それが新球になる。花壇の縁取り等に使われるが、最近はハウス栽培もされ、切り花としても使われる。草地に生え、3cmぐらいの小球茎からニラに似た葉を出す。容易に増える。
 オオニソガラム・ウンベラーツム(上)
 星型6弁の白花を開く品種で、キリストの誕生を知らせたベツレヘムの星にたとえられる。
 レッドダイヤモンド(中)
 美しいオレンジの星をピラミッド状に咲かせる。従来の品種は花茎が50から60cmほど伸びるが本種はコンパクトな矮性種で、草丈15から20cm程度。花茎が曲がらず、管理が楽なのがポイント。茎の頭頂に5から8個の花を固めてつけ、下から上へと咲き上る。
 大型の品種(下)
 土地が合えば草丈が150cmにもなり、庭のシンボル的な存在になる。長くすっきりとした花茎に、星をちりばめたような多くの小花を広げる。
*別名
 大甘菜・オルニトガルム・オーニソガラム   
*参考情報
  なかなか覚えにくい名前のせいか、よく見かけるわりには名前が知られていない。寒さに強く庭植えにできるものと、そうでないものとある。  

オダマキ − 花・葉
(撮影:02.4.16)
*名称
 オダマキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キンポウゲ科オダマキ属
*性質
 多年草(高さ20cmぐらい)
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、4から8月。
 花色、白・紫・ピンク。
 高山に自生するミヤマオダマキが原種といわれる。葉は白色を帯びた複葉。枝頭に5弁花を2から4花つける。ガクと花弁が交差する立体的構造で複雑。距((きょ)が後に長く伸び、形が苧環に似るので、この名がついた。
*別名
 苧環
*参考情報
 苧環とは昔織機に使われた道具。麻糸を巻く糸巻き。大型の色鮮やかなオダマキは園芸種のセイヨウオダマキである。

オッタチカタバミ − 花・葉
(撮影:02.4.25)
*名称
 オッタチカタバミ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 カタバミ科オキザリス属
*性質
 多年草(高さ20から30cmぐらい)
*原産地
 北アメリカ
*説明
 花期、4から8月。
 花色、黄。
 カタバミに似ているが、茎が高く伸び、葉や花が上部に集まってつく。県南の諸所に帰化。
*別名
 おっ立カタバミ
*参考情報
 「カ行」に「カタバミ」の紹介があります。

オヘビイチゴ − 花・葉
(撮影:02.4.22)
*名称
 オヘビイチゴ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 バラ科キジムシロ属
*性質
 多年草(高さ20cmぐらい)
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、4から6月。
 花色、黄。
 花はヘビイチゴにそっくりだが、ヘビイチゴのように花のあとに赤い実をつけず、茶色い種をつける。小さな葉が5枚ずつの複葉。
*別名
 雄蛇苺
*参考情報
 ヘビイチゴより大きいので雄蛇苺。[ハ行」に「ヘビイチゴ」がある。

オランダミミナグサ − 花・茎・葉
(撮影:03.4.3)
*名称
 オランダミミナグサ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ナデシコ科ミミナグサ属
*性質
 越年草 
*原産地
 欧州
*説明
 花期、4から6月。
 花色、白。
 早春の頃から活動を始め、4月初めには花が咲く。この植物は在来のミミナグサに比して花の時季が早く、花柄が短い点が異なる。葉の形がネズミの耳に似ているのでこの名がついた。
*別名
 和蘭耳菜草
*参考情報
 全岡山県下の畑地・路傍に大量に帰化。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著      1989  
 花ごよみ花だより      八坂書房編       2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修      2004  
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005  
 花ごよみ365         八坂書房編       2005  
 「花おりおり」1-10巻     湯浅浩史 文 矢野勇ほか 2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修     2002
 樹木            菱山忠三郎       2007     
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