岡山 月々の花4月 − カ行
カ行の花
ガーベラ カゲツ カジイチゴ カタバミ
カモミール カラタネオガタマ クサノオウ クレマチス
ケマンソウ コバノミツバツツジ コメツブツメクサ
花の紹介 ※それぞれの花の写真をクリックしますと、大きな写真がご覧になれます

ガーベラ − 花・葉
(撮影:04.4.6)
*名称
 ガーベラ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科ガーベラ属
*性質
 多年草
*原産地
 南アフリカ
*説明
 花期、4から10月。
 花色、ピンク・黄・赤・橙・白。
 放射状に展開したロジェット葉から花茎が伸びて頭状花をつける。その1輪の大きさは直径15cmを超える品種もある。1960年代に重要な切花用種として世界的に栽培された。
*別名
 ハナグルマ・アフリカタンポポ
*参考情報
 寒さに強い。花の大きさの割りに茎が短い。

カゲツ − 花・枝・葉
(撮影:04.4.6)
*名称
 カゲツ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ベンケイソウ科クラッスラ属
*性質
 多年草・多肉植物(高さ10から30cmぐらい)
*原産地
 南アフリカ
*説明
 花期、12月から翌年1月。
 花色、白・ピンク・赤・黄。
 葉は長さ3から4cm、多肉質で艶があり、丈夫で数年落ちない。暖地では花期が長い。可愛い星型の小花が咲く。  
*別名
 カネノナルキ・花月
*参考情報
 葉が小さいうちに硬貨の穴に差し込めば、成長すると、硬貨がすっぽり収まるので、カネノナルキと呼ばれる。

カジイチゴ − 花・葉
(撮影:07.4.17)
*名称
  カジイチゴ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科キイチゴ属
*性質
 落葉低木(高さ2mぐらい)
*原産地
 日本の本州太平洋側に分布
*説明
 花期、4から5月。
 花色、白。
 根本から分枝する。新しい枝の頭部に3から5個の5弁の花をつける。淡黄色の木苺状の果実は甘酸味があって食用にする。綺麗な花が咲く。葉がカジノキの葉に似ているので名がついた。
*別名
 オオモミジバイチゴ・トウイチゴ・梶苺
*参考情報
 日本産木苺の代表的なものがカジイチゴである。岡山県南部では野生化している。

カタバミ − 花・葉
(撮影:02.4.20)
*名称
 カタバミ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 カタバミ科オキザリス属
*性質
 多年草
*原産地
 日本をはじめ全世界に分布
*説明
 花期、4から10月。 
 花色、黄。
 世界中の庭や路傍に生える雑草。カタバミは、徳川時代に渡来。地面を這うように広がる。葉は3枚の小葉からなる。果実は熟すると裂けて、種をはじきとばす。
*別名
 酢漿草
*参考情報
 「ア行」に「オッタチカタバミ」、「3月の花」に「オキザリス・ベニカタバミ」、「各地の花」に「ムラサキカタバミ」を紹介。

カモミール − 花・葉
(撮影:07.4.26)
*名称
 カモミール
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科マトリカリア属
*性質
 1年草・多年草(高さ60cmぐらい)
*原産地
 ヨーロッパ・西アジアに分布
*説明
 花期、3から7月。
 花色、白。
 花の直径は2cmぐらいで、中心が黄色。デージーのように愛らしい花をつける。 1年草のジャーマン種と多年草のローマン種があり、リンゴの香りのあるジャーマン種はハーブ茶に用いられる。
*別名
 カミツレ
*参考情報
 日本では江戸幕府が、オランダから薬草60種を輸入した時から、カミツレとして広まる。

カラタネオガタマ − 花・葉
(撮影:07.4.28)

カラタネオガタマ − 花・葉
(撮影:07.4.28)
*名称
 カラタネオガタマ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 モクレン科オガタマノキ属
*性質
 常緑小高木(高さ15から20mぐらい)
*原産地
 中国南部
*説明
 花期、2から4月。
 花色、黄白で少し桃色がかった箇所あり。
 葉は先の尖った卵形長さ4から6cm、花は2から3cm。花は、1、2日の短い命だが、バナナに似た強い芳香があるという。花芽は7から9月頃につくのでその後剪定すると花が減る。葉がよく茂るので案外花はめだたない。果実は秋に赤熟する。
*別名
 トウオガタマ(唐オガタマ)・唐種招霊
*参考情報
 オガタマは招霊(オギタマ)の転訛。

クサノオウ − 花
(撮影:03.4.28)
*名称
 クサノオウ
*撮影地
 岡山市沢田
*科・属名
 ケシ科クサノオウ属
*性質
 多年草(高さ30から50cmぐらい)
*原産地
 日本・東アジアに分布
*説明
 花期、4月。
 花色、黄。
 路傍、原野、石垣の間等どこにでも見かける植物である。茎などを傷つけると、黄色の汁がでるので草の黄と名づけられたとか。ほかにも諸説があるようだ。茎、葉等に毛が多い植物である。葉の裏面は白っぽい。花は4弁花できれいである。
*別名
 草の王・タムシグサ
*参考情報
 汁は有毒だが、麻酔・鎮痛の作用がある。

クレマチス − 花・葉
(撮影:03.4.28)
*名称
 クレマチス
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キンポウゲ科クレマチス属
*性質
 落葉蔓草・多年草(高さ30cmぐらいから)
*原産地
 中国・日本
*説明
 花期、4から6月。
 花色、白・淡紅・淡青紫。
 和名は茎の硬さから鉄線ともいう。江戸時代に渡来。洋名はギリシャ語の「巻き上げ蔓」から。葉柄で他物に巻きつく。葉は対生し長い柄がある。花色花形は色々。普通花弁は6枚。カザグルマは8枚。花弁に見えるのは蕚で花弁はない。 
*別名
 鉄線・鉄線花・クレマチス・カザグルマ
*参考情報
 テッセン(中国原産)・カザグルマ(日本原産)からつくりだされた園芸種を総称してクレマチスということが多い。「タ行」に「テッセン」がある。

ケマンソウ − 花・葉
(撮影:02.4.13)
*名称
 ケマンソウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ケシ科コマクサ属
*性質
 多年草(高さ60cmぐらい) 
*原産地
 中国・朝鮮半島
*説明
 花期、 4から6月。
 花色、 ピンク・白。
 花の形が仏具の装(佛殿を飾る華鬘)に似ているとか、花を鯛に見立てて、別名がつけられたという。初め見たとき、コマクサに似ているなと感じたが、コマクサとは同属。冬の間は枯れたようになっているが、季節が来ると芽吹いてくる。
*別名
 華鬘草・鯛釣草
*参考情報
 室町時代に渡来。花が連綿と連なっている様はなんとも可愛らしく、花柄は釣竿のようで、鯛釣草の命名には感心させられる。

コバノミツバツツジ − 花・葉
(撮影:02.4.13)
*名称
 コバノミツバツツジ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ツツジ科ツツジ属
*性質
 常緑落葉低木
*原産地
 日本・台湾・朝鮮半島
*説明
 花期、3から4月。
 花色、淡紅紫。
 関東地方に多く生え、若葉に先立ち紅色の花を開き山を埋める。葉は広い菱形で3枚輪生、葉の裏が白っぽく葉脈が緑色。
*別名
 小葉の三葉躑躅
*参考情報
 「キレンゲツツジ」については「各地の花」で紹介。「タ行」に「ツツジ・ドウダンツツジ」がある。

コメツブツメクサ − 花・葉
(撮影:03.4.27)
*名称
 コメツブツメクサ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 マメ科シャジクソウ属
*性質
 越年草(高さ60cmぐらい) 
*原産地
 欧州・西アジア
*説明
 花期、4から6月。
 花色、淡黄。
 戦後急激に広まった。花は小さく、写真で黄色い球形の部分は直径1cmにもみたない。花期が長く株が密生しているのでよく目につく。葉は3枚の小葉よりなる。
*別名
 米粒詰草・黄花詰草
*参考情報
 「サ行」に「シロツメクサ」、「マ・ヤ行」に「ムラサキツメクサ」がある。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著      1989
 花ごよみ花だより      八坂書房編       2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修      2004
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005
 花ごよみ365         八坂書房編       2005
 「花おりおり」1-10巻     湯浅浩史 文 矢野勇ほか 2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修     2002
 樹木            菱山忠三郎       2007
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