岡山 月々の花 5月 − カ行
カ行の花
カエデ カーネーション カキ カリプラコア
カルミア キシヨウブ キリ クロガネモチ
クロタネソウ コリウス
花の紹介 ※それぞれの花の写真をクリックしますと、大きな写真がご覧になれます

カエデ − 葉・種子
(撮影:07.5.12)
*名称
 カエデ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町
 岡山県自然保護センター
*科・属名
 カエデ科 カエデ属
*性質
 落葉高木
*原産地
 熱帯アジア・温帯アジア
*説明
 花期、4から5月。
 花色、淡紅・淡黄緑。
 翼果(翼のある実)は薄いプロペラのような羽根を持っており、小さな「赤い竹とんぼ」のようにも見える。いろいろな速さの風によって広く飛散する。葉は、秋になると美しく紅葉する。
*別名
 楓
*参考情報
 カエデは品種が多く、ヤマモミジ系(イロハモミジ系、オオモミジ系、ヤマモミジ系)が多い。

カ−ネ−ション − 花・群
(撮影:07.5.12)

カ−ネ−ション − 花色
(撮影:05.11.17)
*名称
 カーネーション
*撮影地
 岡山市瀬戸町万富
*科・属名
 ナデシコ科ダイアンサス属
*性質
 多年草(高さ15から100cm )
*原産地
 地中海沿岸
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白・黄・赤・紅等。
 古代ギリシア時代から栽培されていたという。日本へも、江戸時代にオランダから渡来した。矮性種も多い。最近遺伝子組み換えを応用して、花弁が青色の「ムーンダスト」の販売や流通が認められた。(写真と説明−朝日新聞社)
*別名
 オランダセキチク
*参考情報
 キリストの死を悲しむ聖母マリアが涙を流した後に生まれたといわれる花で、母性の象徴として、母の日に贈る花として定着している。

カキ − 花・葉
(撮影:05.5.13)

カキ − 実・枝
(撮影:07.6.29)
*名称
 カキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 カキノキ科カキノキ属
*性質
 落葉高木(高さ10mぐらい)
*原産地
 東アジアの温帯
*説明
 花期、5から6月。
 花色、黄。
 4辨の雄花と雌花をつける。雌雄同種。地味な花である。葉は革質。隣家から、塀越しの花を撮影させてもらった。果実は黄赤色の大形で、秋になると実る。さわし柿等もよく知られている。
*別名
 柿
*参考情報
 日本の山野にはマメ柿、信濃柿などが自生しているが、食用の柿は奈良時代、またはそれ以前に中国から渡来したものといわれ、古くから栽培されている。

カリプラコア − 花・葉
(撮影:07.5.12)

ミリオンベル − 花・葉
(撮影:05.11.17)
*名称
 カリプラコア
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ナス科カリプラコア属
*性質
 1・2年草
*原産地
 南アメリカ
*説明
 花期、5から8月。
 花色、黄・赤・ピンク・ブルー。
 小さなベルの形をした可愛らしい花が鈴なりに咲き揃い、ひとつの株にたくさんの花をつけることから名づけられた。花壇によく植えられている。
*別名
 ミリオンベル(カリプラコアの改良種)
*参考情報
 花つきが抜群によく、立ち上がりながら咲き広がるタイプのこの花は、プランターに植えるとびっしりと埋めるように咲くので見ごたえがある。

カルミア − 花・葉
(撮影:98.5.15)
*名称
 カルミア
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ツツジ科カルミア属
*性質
 常緑低木(高さ30から100cmぐらい)
*原産地
 北アメリカ
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白・赤・ピンク。
 花は浅い椀形で約20cmの花房をつくる。花は開くと紅色の斑点が目立つ。ツツジと著しく違って、花弁の内側にポケット状の穴があり、そこに雄蕊の葯が納まり、虫が触れるととびだす。葉は楕円形で質は硬く互生する。
*別名
 アメリカシャクナゲ
*参考情報
 いわばアメリカのツツジというところ。

キシヨウブ − 花
(撮影:07.5.18)
*名称
 キシヨウブ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アヤメ科アヤメ属
*性質
 多年草 (高さ60cmから1mぐらい)
*原産地
 西アジア・欧州
*説明
 花期、5から6月。
 花色、黄。
 観賞用として持ち込まれたものと思われるが、日本の各地に野生化している。強健で花の大きさは8〜10cm の大形になり、ため池の湖岸や用水路、河川などに生育する。
*別名
 黄菖蒲
*参考情報
 明治時代、欧州から渡来したとのこと。花の色が黄色でわかりやすい。黄のアヤメは珍しい。

キリ − 花・葉
(撮影:07.5.12)

キリ − 木・花
(撮影:07.5.12)
*名称
 キリ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ゴマノハグサ科キリ属
*性質
 落葉高木(高さ16mぐらい)
*原産地
 中国
*説明
 花期、4月から5月。
 花色、 薄紫。
  筒状5弁花の花を木の上方につける。花は下から見上げるようにしないと見えないが、強い芳香がある。老木は、軽くて湿気を吸わない良材なので、桐箪笥、箱、下駄、琴の胴の部分など、広く利用される。桐はとても生長が早いので、女の子が生まれると苗を植え、結婚するときにそれで箪笥を作るところがある。
*別名
 桐
*参考情報
 切ればすぐに芽を出して生長するという意味で、動詞の「きる」がそのまま「きり」になったという。

クロガネモチ − 花
(撮影:07.5.21)
*名称
 クロガネモチ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 モチノキ科モチノキ属
*性質
 常緑高木 (高さ10から20mぐらい)
*原産地
 本州、関東以西から琉球まで分布
*説明
 花期、5から6月。
 花色、淡黄。
 若枝や葉柄、葉がモチノキより黒味がかっているところから名がついた。花は小花で目立たないがまとまってつく。雌雄異株。夏から秋まで地味な実を鈴なりにつけるが、あまり目立たない。その後、赤熟して4月まで残るので、花と一緒に見ることもある。
*別名
 アクラ
*参考情報
 「1月の花」に「クロガネモチの実、木」を紹介

クロタネソウ − 花・葉
(撮影:07.5.21)

クロタネソウ − 花・葉
(撮影:07.5.21)
*名称
 クロタネソウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キンポウゲ科ニゲラ属
*性質
 秋まき1年草 (高40から50cmぐらい)
*原産地
 南ヨーロッパ
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白・桃・紫・青。
 葉に特徴がある。幾重にも分岐した細くて緑の糸のような包葉(花を保護する葉状器官)に包まれ、先端が糸状になっている。 花径は4〜5pで、花の咲いた後には果実が大きく膨らんで、その中には黒いタネがたくさん入っている。雄蕊が多い。
*別名
 クロタネソウ(黒種草)
*参考情報
 タネが黒いところから名がついたといわれる。

コリウス − 葉
(撮影:07.5.29)

コリウス − 花
(撮影:07.8.6)
*名称
 コリウス
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 シソ科プレクトランサス属
*性質
 常緑多年草 (高さ20から80cmぐらい)
*原産地
 ジャワ・ インドネシア
*説明
 花期、秋から冬。
 花色、淡紫。
 花は小型で穂状花序。葉の色は赤、桃、黄色、緑が入り混じり、多彩で美しい斑模様である。また、葉の形も多様で、最大15cmに達する葉もある。秋になると穂状の花を咲かせるが、地味であまり鑑賞価値は高くない。他の植物と寄せ植えにしてもよく合う。
*別名
 ニシキジソ(錦紫蘇)
*参考情報
 吊り鉢、花壇用が多い。 初夏から秋にかけて見ごろになる葉を鑑賞する「観葉植物」である。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著       1989
 花ごよみ花だより      八坂書房編        2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修       2004
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005
 花ごよみ365         八坂書房編        2005
 「花おりおり」1-10巻    湯浅浩史 文 矢野勇ほか  2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修      2002
 樹木            菱山忠三郎        2007
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