岡山 月々の花 5月 − サ行
サ行の花
ザクロ サツキ ジャ−マンアイリス シラン
スカピオサ スズラン スノ−サンゴ ゼニアオイ
花の紹介 ※それぞれの花の写真をクリックしますと、大きな写真がご覧になれます

ザクロ−花・葉
(撮影:05.5.29)

ザクロ−実
(撮影:07.9.10)
*名称
 ザクロ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ザクロ科ザクロ属
*性質
 落葉高木(高さ5から10mぐらい)
*原産地
 インド・ペルシャ
*説明
 花期、5から7月。
 花色、朱赤。
 古くから栽培されている果樹。幹にはこぶが多く,、枝にはトゲがある。鮮やかな色の5弁花の花が咲く。 葉は長楕円形で艶があり、対生する。若葉は赤く、よく目立つ。9から10月、径3から10cmの丸い果実が実り、紅黄色に熟すと裂けて種子をのぞかせる。
*別名
 石榴
*参考情報
 ヒメザクロは小形。日本へは10から11世紀頃渡来。種皮は生食したり果実酒にする。

サツキ−花
(撮影:97.5.17)

サツキ−花・葉
(撮影:07.6.1)
*名称
 サツキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツツジ科ツツジ属
*性質
 常緑低木(高さ30cmぐらい)
*原産地
 中国・インド・西日本に自生
*説明
 花期、4から6月。
 花色、白・紅・淡紅・ピンク。
 葉は、長さ2〜3cm、巾6mm程度で、表側の光沢はツツジとは別種かと思うほどである。花は漏斗状の5裂花、びっしりと隙間なく咲き、見事である。サツキはツツジよりやや遅い時期に咲く。洋種のアザレアも含め、多くの交雑した品種を総称してサツキという。
*別名
 皐月・皐・サツキ
*参考情報
 名前は、陰暦五月の皐月に咲くところからきている。

ジャーマンアイリス−花
(撮影:98.5.7)

ジャーマンアイリス−群
(撮影:04.5.7)
*名称
 ジャ−マンアイリス
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アヤメ科アイリス属
*性質
 多年草(高さ40から100cmぐらい)
*原産地
 地中海原産、もともとヨーロッパで自生
*説明
 花期、5月。
 花色、白・茶・ 紫・青・赤・桃・橙・黄。
 アイリスはギリシャ語で「虹」の意味。 花被片が広く豪華。ドイツアヤメ を始め、多数の種が交配、改良された根茎性のアイリスである。品種は非常に多く、アメリカで改良が進んでいる。西洋の品種は、日本のアヤメとは違い、派手なものが多い。ハナショウブと違い、乾燥した土地を好み、根茎で育つ。耐暑性は若干弱いが、耐寒性は極めて強い植物。
*別名
 ドイツアヤメ
*参考情報
 紀元前1500年頃のエジプトのファラオ(王)の 墓石には、この絵が彫られていたらしい。古くから勇気や知恵の象徴とされている。

シラン−花・葉
(撮影:07.5.12)
*名称
 シラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ラン科 シラン属
*性質
 多年草
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、4から6月。
 花色、淡紅紫・白や斑入り。
 エビネやハランの葉に似た広葉から、まっすぐな細い茎を伸ばし、その先に花を咲かせる。葉は斑入りのものもあり、花のない時期でも、茂った葉を鑑賞することができる。地下茎は白く、数個連なる。
*別名
 紫蘭・朱蘭
*参考情報
 塊茎は白及根(はくきゅうこん)といい、止血・あかぎれ・ひびに薬効があるといわれる。

スカピオサ−花
(撮影:04.5)

スカピオサ−群
(撮影:04.5)
*名称
 スカピオサ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 マツムシソウ科スカピオサ属
*性質
 1年草・多年草(高さ30から100cmぐらい)
*原産地
 欧州・アジア
*説明
 花期、5から7月。
 花色、淡紫・青紫。
 スカピオサは、高原に自生するマツムシソウの近縁種で、セイヨウマツムシソウのこと。園芸種である。花の中央が盛り上がる感じで花を付ける。
*別名
 西洋松虫草・スカピオーサ
*参考情報
 名前の由来は、仏具の「伏鉦(松虫鉦)」の形に、この花が終わった後の形が似ているからだといわれる。

スズラン−花
(撮影:98.5.1)

 スズラン−群
(撮影:07.5.3)
*名称
 スズラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ユリ科スズラン属
*性質
 多年草(高さ20cmぐらい)
*原産地
 欧州・アジア・北アメリカ
*説明
 花期、4から6月。
 花色、白・淡紫。
 北部や高地の山野に自生する。6弁花、壷状の可憐な小花を総状につけ、芳香がある。香水の原料にもなる。葉は先の尖った長楕円形。よく栽培される品種はドイツスズランが多い。果実は赤い。
*別名
 鈴蘭・君影草・ドイツスズラン
*参考情報
 意外と丈夫でよく繁茂する。

スノ−サンゴ−鉢
(撮影:05.5.25)
*名称
 スノ−サンゴ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ナス科ソラナム属
*性質
 常緑低木(高さ1.5mぐらい)
*原産地
 欧州・アジア
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白・赤。
 冬の寒さにも強く、日陰でも耐えられる。実は食べられない。班入の小葉が密についたコンパクトな株に、白から黄色の丸い実をつける。そのうち、橙色に変色した実がいくつも付くようになる。そのグラデ−ションはとても美しい。変異種として、属名ソラナムと呼ばれる、夏の間でも安定した草姿の品種もある。
*別名
 冬珊瑚・玉柳・玉珊瑚
*参考情報
 霜にあわねば、その色を保つことができるのでフユサンゴと呼ばれる。

ゼニアオイ−花・葉
(撮影:05.5.13)
*名称
 ゼニアオイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アオイ科ゼニアオイ属
*性質
 1年草・多年草(高さ1mぐらい)
*原産地
 欧州
*説明
 花期、5月から6月。
 花色、紅・紅紫。
 葉は円形で5から7に浅く裂ける。基部は心臓形で、縁にはギザギザがある。5弁小形の可愛い花で、花びらはハ−ト形になる。古くから薬草として栽培された。
*別名
 銭葵・小葵
*参考情報
 渡来は元禄の頃といわれ、300年間、作り続けられている。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著       1989
 花ごよみ花だより      八坂書房編        2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修       2004
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005
 花ごよみ365         八坂書房編        2005
 「花おりおり」1-10巻    湯浅浩史 文 矢野勇ほか  2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修      2002
 樹木            菱山忠三郎        2007
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