岡山 月々の花 5月 − ナ行
ナ・ハ行の花
ナワシロイチゴ ネズミモチ ノイバラ ハナユズ
ヒャクニチソウ ブ−ゲンビレア
花の紹介 ※それぞれの花の写真をクリックしますと、大きな写真がご覧になれます

ナワシロイチゴ − 花
(撮影:03.5.6)

ナワシロイチゴ − 花
(撮影:03.6.1)
*名称
 ナワシロイチゴ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町
 岡山県自然保護センタ−
*科・属名
 バラ科キイチゴ属
*性質
 つる性落葉小低木
*原産地
 熱帯アジア・温帯アジア
*説明
 花期、5から6月。
 花色、淡紅紫。
 枝はつる状になって地面を這いながら広がる。写真で星形に広がっているもののはガクで、中央に寄りそうように集っている淡紅色の部分が花弁である。長さ5から10mm弱。葉は3から5枚がまとまってつき、羽状である。葉の裏には白い毛が密生している。果実はオランダイチゴほど大きくないが食べることができる。
*別名
 苗代苺・サツキイチゴ
*参考情報
 名前の由来は、苗代の頃に果実が熟すことからついたといわれる。

ネズミモチ − 花・葉
(撮影:07.6.1)
名称
 ネズミモチ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 モクセイ科イボタノキ属
*性質
 常緑小高木(高さ4から6mぐらい)
*原産地
 関東以西暖地の海岸・四国・九州・沖縄 に分布
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白。
 約5から6mmの小花が円錐状の花穂につく。葉は短い柄に対生し、卵形で先端は細い。平地の林や日かげ、丘陵地の森や林に自生する。公園や庭の垣根にも植えられる。 葉は、モチノキに似ているため、ネズミモチと呼ばれる。
*別名
 タマツバキ(珠椿)・ネズミノフン(鼠の糞)
*参考情報
 果実は強心・利尿・緩下・強壮剤の効果があるといわれる。

ノイバラ − 花・葉
(撮影:04.5.3)
*名称
 ノイバラ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 バラ科バラ属
*性質
 落葉半蔓性低木(高さ2mくらい)
*原産地
 中国・インド
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白。
 野外に生えるバラ。枝はよく分枝し、棘がある。円錐形の花序に直径2cmくらいの香りのよい花を沢山つける。山野にごく普通に自生する。秋になると、球形の小果実をつける。バラの接木の台木にも利用される。
*別名
 野ばら・野茨
*参考情報
 小果実は生薬として利尿に用いる。

ハナユズ − 花
(撮影:98.5.1)

ハナユズ − 花・葉
(撮影:07.5.12)

ハナユズ − 実・葉
(撮影:07.8.6)
*名称
 ハナユズ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ミカン科ミカン属
*性質
 常緑低木(高さ1から5mぐらい)
*原産地
 中国・日本に分布
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白。
 花は1.5cmと小さく、目立たないが、芳香がある。葉は細身の卵形でやや色が薄く、波形になる。実は球形で表面にやや凹凸が多い。12月ごろになると、小ぶりな黄色の実をつける。ユズの仲間で、食酢用のカンキツ類である。日本では、古くから栽培されていた。実は、7から8月ごろから利用でき、樹上での果実の寿命が長いのが特徴。
*別名
 花柚子・花柚(ハナユ)
*参考情報
 中国名は花柚。中国でハナユズの花・皮の切片を酒や汁に入れ、芳香を珍重することから花柚といわれた。

ヒャクニチソウ − 花
(撮影:05.5.19)

ヒャクニチソウ − 群
(撮影:07..8.7) 
*名称
 ヒャクニチソウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科ジニア属
*性質
 1年草(高さ10から100cmぐらい)
*原産地
 メキシコ
*説明
 花期、5から7月。
 花色、白・赤・黄。
 キクの花のような頭頂花をつける。仏様への供花のような印象があるが、園芸では、ジニアとも呼ばれ、品種も昔の印象とは少し違ってきている。アメリカでは改良が進み、ダリア咲きの巨大花、2色花、矮性等の品種があり、多彩である。
*別名
 百日草・ジニア
*参考情報
 花期が長いので「百日草」といわれた。

ブーゲンビレア − 花・葉
(撮影:07.5.29)

ブーゲンビレア − 群
(撮影:07.5.29)
*名称
 ブーゲンビレア Bougainvillea(ラテン語)
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 オシロイバナ科イカダカズラ属
*性質
 半つる性常緑低木
*原産地
 南米
*説明
 花期、10月から翌年5月。
 花色、白・黄赤・橙・黄・赤・ピンク。
 つる性で10m以上、伸びることもある。花弁に見えるのは、葉が変化した苞で、多彩な色が楽しめる。ツボミの先が3裂して花が咲く。花は大きな苞上につき、花弁はない。葉は先が尖った卵形。春から秋までは戸外の直射日光で管理し、冬は温室で摂氏5度以上を保てば、周年咲かせることができる。
*別名
 ブ−ゲンビリア・イカダカズラ
*参考情報
 熱帯の地方では、庭木として、生垣として、よくみかける。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著       1989  
 花ごよみ花だより      八坂書房編        2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修       2004  
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005  
 花ごよみ365         八坂書房編        2005  
 「花おりおり」1-10巻    湯浅浩史 文 矢野勇ほか  2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修      2002
 樹木            菱山忠三郎        2007
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