岡山 月々の花 6月 − ア行
ア行の花
アカメガシワ アップルミント アベリア アメリカデイゴ
アリウム・ギガティム ウツボグサ ウリカエデ オカトラノオ
オリヅルラン
花の紹介
アカメガシワ
アカメガシワ−花・葉
(撮影:02.6.7)
*名称
 アカメガシワ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 トウダイグサ科アカメガシワ属
*性質
 落葉高木(高さ5から10mぐらい)
*原産地
 秋田県以西から沖縄まで自生
*説明
 花期、6から7月。
 花色、淡黄。
 葉の先端につく若葉が紫赤色。若葉の表面には細かい毛が生え、それが赤いからである。成長すると緑色に変わる。葉は菱形に近い卵形。葉の形がカシワの葉に似ているので名がついた。若葉の先の茎に小花が穂状に沢山つく。丈夫でよく茂る。
*別名
 ゴサイバ・サイモリバ
*参考情報
 樹皮は日本薬局方に記載の生薬で、これを煎じたものは胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃酸過多症に効果があるとされる
アップルミント
アップルミント−花・葉
(撮影:07.6.30)
*名称
 アップルミント
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
  シソ科ハッカ属
*性質
 多年草(高さ40から100cmぐらい)
*原産地
 世界各地の温帯地域に広く分布
*説明
 花期、6から10月。
 花色、白・ピンク。
 葉は丸みを帯び明るい緑色、しわがあり丸みを帯びた楕円形で小さい。甘いりんごに似た香りがする。
*別名
 マルバハッカ
*参考情報
 風味が良いので料理に使う。
アベリア
アベリア−花
(撮影:07.6.27)
アベリア
アベリア−花・葉
(撮影:07.6.27)
*名称
 アベリア
*撮影地
 岡山市
*科・属名
  スイカズラ科ツクバネウツギ属
*性質
 常緑低木(高さ1から2mぐらい)
*原産地
 アジア・メキシコにおよそ30種、日本にはツクバネウツギ等4種が自生。
*説明
 花期、6から10月。
 花色、白・ピンク。
 鐘形で花径1、5から2cmの小花を沢山つける。赤褐色のガク片が白花を引き立てる。 花期の長さと丈夫さで人気がある。葉は小さい。和名は蕚片を羽根突きの羽根に見立てた。
*別名
 ハナツクバネウツギ(花突羽空木)・ハナウツギ
*参考情報
 寒暑、乾燥に強く、刈り込みにもよく耐え、丈夫で育てやすいため道路、公園等に植えられる。生垣としてよく利用されている。排気ガスにも強いので高速道路のジャンクションにも多い。大正年間に渡来。
アメリカデイゴ
アメリカデイゴ−花序・葉
(撮影:06.6.17)
アメリカデイゴ
アメリカデイゴ−花序・葉
(撮影:06.6.17)
*名称
 アメリカデイゴ
*撮影地
 岡山市乙多見
*科・属名
 マメ科デイゴ属
*性質
 落葉高木(高さ10から20mぐらい)
*原産地
 南アメリカ
*説明
 花期、5から6月。
 花色、紅・ピンク・黄。
 花弁はマメ科特有の蝶形花で、黄を帯びるものもあるが、たいていは強い赤色。この仲間はやく100種があり、日本で見られるのはアメリカデイゴとその園芸種のマルバデイゴ。
*別名
 海紅豆(カイコウズ)
*参考情報
沖縄県花のデイゴより耐寒性がある。
アリウム・ギガティム
アリウム・ギガティム−花
(撮影:07.6.27)
*名称
 アリウム・ギガティム
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ユリ科アリウム(ネギ)属
*性質
 多年草・球根植物(高さ25から200cmぐらい)
*原産地
 中央アジア
*説明
 花期、5から6月。
 花色、紫・ピンク・黄。
 手毬状の花序は12cmぐらいもあり、小花が沢山集って球花をつくる。
*別名
 不詳
*参考情報
 イギリスで初めて開花したのは1883年。
ウツボグサ
ウツボグサ−花・葉
(撮影:03.6.1)
*名称
 ウツボグサ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町岡山県自然保護センター
*科・属名
 シソ科ウツボグサ属
*性質
 常緑多年草(高さ10から30cmぐらい)
*原産地
 日本各地の日当たりのよい山野の草地・路傍
*説明
 花期、6から7月。
 花色、紫。
 ウツボグサの由来は花穂が弓矢を入れる「うつぼ」に似ているため。茎が四角、花と毛の生えた苞が重なり合う。普通、地面をはうように伸び、短い「走出枝(ランナー)」を出す。葉は対生。長さ2から5cmの披針形。葉柄は1から3cm、茎や葉柄に毛がある。花は唇弁花。
*別名
 靫草・密花・虚無僧草
*参考情報
  漢方では夏枯草(カゴソウ)の名で利尿剤とする。
ウリカエデ
ウリカエデ−葉・実
(撮影:03.6.15)
*名称
 ウリカエデ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 カエデ科カエデ属
*性質
 落葉高木(高さ6mぐらい)
*原産地
 本州東北南部以西・四国・九州に分布
*説明
 花期、3月。
 花色、黄。
 樹皮は緑灰色。特に若い枝では緑色が目立ち、その様子を「瓜」に例えて命名。葉は対生。日本で普通に見られるカエデ属の中では葉がもっとも小さく長さ4から8cm、卵形。普通3・5に裂けるが、縁の鋸歯はない。新葉の展開とともに穂状の小さな花序を付ける。果実には翼があり赤く熟す。
*別名
 メウリノキ
*参考情報
 紅葉は黄色から赤色になる。「5月の花」にカエデがある。
オカトラノオ
オカトラノオ−花
(撮影:03.6.15)
*名称
 オカトラノオ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町岡山県自然保護センター
*科・属名
 サクラソウ科オカトラノオ属
*性質
 多年草(高さ50から80cmぐらい)
*原産地
 北アメリカ・北海道から九州にかけて分布
*説明
 花期、6から7月。
 花色、白。
 葉は長い楕円形で先が尖り互生。表面、裏面に短い毛がある。茎先に小花を穂状に沢山つけ5弁花。花は茎に近いところから咲き始める。中央には雄しべは5本と雌しべは1本がある。花穂は途中で曲がった総状花序。茎の断面が四角。地下茎を引く。茎は直立し枝分かれせず。
*別名
 岡虎の尾・角虎の尾
*参考情報
 「〜トラノオ」という名前は、花穂が長くその周りに花がつくものにつけられている。
オリズルラン
オリヅルラン−花・茎
(撮影:07.6.17)
オリズルラン
オリヅルラン−葉・ランナ−
(撮影:07.6.17)
*名称
 オリヅルラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ユリ科オリヅルラン属
*性質
 多年草
*原産地
 南アフリカ
*説明
 花期、3から4月。
 花色、白。
 走出枝を伸ばして、途中に6弁の花を多数咲かす。垂れ下がる先には折鶴のような新株をつける。子を地面におろせば、容易に根づきふえる。花径は1から2cmぐらい。明治時代に渡来。
*別名
 折鶴蘭・フウチョウラン
*参考情報
 親が枯れても子孫が確実に生き残る。 鉢植え、吊鉢などにされる。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる辞典      大嶋敏昭 監修          2002     
 樹木                  菱山忠三郎            2007   
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