岡山 月々の花 6月 − サ行
ア行の花
サラサウツギ サルトリイバラ サンゴジュ サントリナ
スモークツリ−  センノウ  
花の紹介

サラサウツギ
サラサウツギ−花・葉
(撮影:07.6.1)
サラサウツギ
サラサウツギ−花・葉
(撮影:07.6.1)
*名称
 サラサウツギ
*撮影地
 岡山市岡山県庁内庭
*科・属名
 ユキノシタ科ウツギ属
*性質
 落葉低木(高さ2から3mぐらい)
*原産地
 日本・台湾・朝鮮・中国・インドシナ等に分布
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白・ピンク。.
 蕾はピンクで開くと花弁の外側が紅色になり内側は白い。加えて八重咲きのため2色が微妙な色合いとなる。幹が中空なので「空木」という。日本の山野に自生し、庭木としても利用するが、花付きがよいので鉢物にもする。ウツギの変異種にはシロバナヤエウツギもある。いずれも園芸種。
*別名
 更紗空木・白花八重空木
*参考情報
 枝葉の煎じ汁は黄疸に効くという。「ウツギ」は「岡山6月庭の花」に紹介。
サルトリイバラ
サルトリイバラ−実・葉
(撮影:03.6.1)
サルトリイバラ
サルトリイバラ−実・葉
(撮影:03.6.1)
*名称
 サルトリイバラ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町岡山県自然保護センタ−
*科・属名
 ユリ科サルトリイバラ属
*性質
 落葉蔓性低木(高さ2から3mぐらい)
*原産地
 九州・沖縄・台湾・朝鮮・中国・インドシナに分布
*説明
 花期、4から5月。
 花色、淡黄緑。
 花は若葉と同時に枝を飾る。茎は硬く緑色で強い刺がある。葉は先のとがる楕円形で長さ5cmぐらいで革質、つやがあり、葉柄は短く巻きひげがあって他物にからみつく。葉腋から柄のある散形花序を出す。、腋果は1cm弱の球形で10月から11月頃赤熟して枝先を飾り、生花や茶花としてよく利用される。葉は餅を包むに用いる。
*別名
 サンキライ(サルトリイバラの俗称)山帰来
*参考情報
腫れ物・むくみのときの利尿に使う。
イバラが絡まりしかも強い刺があって猿も捕らえられるということから命名。
サンゴジュ
サンゴジュ−花
(撮影:07.6.9)
*名称
 サンゴジュ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 スイカズラ科ガマズミ属
*性質
 常緑高木(高さ8から10mぐらい)
*原産地
 関東以南暖地の海岸近くの山に分布
*説明
 花期、6から7月。
 花色、白。
 小花が枝先にまとまって咲き5裂する。枝は強く上を向き葉は良く茂り樹形が良い。葉はタマゴ形で厚く、対生し光沢があり、長さ10から15cmぐらい。放任すると大きくなるので小柄に仕立てる。
*別名
 珊瑚樹
*参考情報
 庭木・公園樹に植えられる。秋にサンゴのような赤い玉の実がなることから命名。
サントリナ
サントリナ−葉・花
(撮影:07.6.18)
サントリナ
サントリナ−葉
(撮影:07.6.18)
*名称
 サントリナ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キク科サントリナ属
*性質
 多年草(高さ30から50cmぐらい)
*原産地
 地中海沿岸地方の南ヨ−ロッパ
*説明
 花期、3月。
 花色、黄。
  花は密生した枝につく。灰白色の綿毛を密生した細かい葉が美しい植物である。葉には特有の香りがあり花壇や鉢物に適す。頭花は筒状花のみで径1、5から2cm程度で、花数が比較的少ないので、もっぱら葉を観賞する。リンゴに似た香りがあり、ハ−ブの一種である。
*別名
 ワタスギギク(綿杉菊)・コットンラベンダ−
*参考情報
 乾燥させて防虫剤・殺虫剤として利用されたりする。
スモークツリ
 スモークツリ−−花・葉
(撮影:07.6.24)
スモークツリ
 スモークツリ−−花・葉
(撮影:07.6.25)
*名称
 スモークツリー
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 ウルシ科コティヌス属
*性質
 落葉高木(高さ約3から8mぐらい)
*原産地
 中国・南欧州
*説明
 花期、6から7月。
 花色、白・ピンク.
 花時の姿がとても印象的な木で、植栽も増えてきている。最近は矮性のものが出ている。よく枝分かれし、全体的にまとまった樹型になる。この木の特徴は、花が房状で花房長15cm位の小花だが花後花柄が伸び、それがちょうど煙のように見えるので、「ケムリの木」という名前がついている。 耐寒性と耐暑性共にある秋には紅葉する。葉は楕円形の単葉。
*別名
 ケムリノキ(煙の木)・ カスミノキ(霞の木)
*参考情報
 花序が羽毛状になり、ハグマ(白熊、動物のヤクのしっぽで作らられた旗竿や矛先につける飾りのこと)に似ているのでハグマノキ属ともいう。
センノウ
 センノウ−花・葉
(撮影:07.6.26)
*名称
 センノウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ナデシコ科センノウ属
*性質
 多年草(高さ50cmぐらい)
*原産地
 中国・日本の山地に同属のフシグロセンオウ・オグラセンノウ等が自生。
*説明
 花期、5から7月。
 花色、白・朱・橙。
 センノウの仲間はとても多く花色、花形等も色々。細い茎は上部でまばらに分枝して花をつける。蕚は細い筒形でその先に5弁花。花径4か5cmぐらい、フシグロセンノウ以外は花弁の縁にギザギザがある。
*別名
 仙翁・仙翁花
*参考情報
 古く中国から渡来。「各地の花自然保護センタ−」に「オグラセンノウ」の紹介。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる辞典      大嶋敏昭 監修          2002     
 樹木                  菱山忠三郎            2007   
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