岡山 月々の花 7月 − ア行
ア行の花
アオギリ オシロイバナ オミナエシ
花の紹介
アオギリ
アオギリ−雄花
(撮影:04.7.11)
アオギリ
アオギリ−円錐花序・葉
(撮影:04.7.13)
アオギリ
アオギリ−実
(撮影:04.8.23)
名称
 アオギリ
*撮影地
 岡山市乙多見
*科・属名
  アオギリ科アオギリ属
*性質
 落葉高木(高さ20mぐらい)
*原産地
 沖縄・台湾・中国・インドシナ
*説明
 花期、6から7月。
 花色、黄に赤が混じる。.
 幹が緑色で、葉が大きいところが桐に似るところから名がついた。 相当に大木になっても樹皮が緑色なので青桐の名がある。直立する幹は直径80cmにも育つ成長の早い雄大な陽樹である。葉は大型の掌状葉で長い柄をもち、葉身は浅く、あるいは中程度に3から5裂し、枝先に集まって互生する。花は雌雄同株で、葉腋から出た枝の先に大きな円錐花序を出し、単性花、雄花、雌花が花序の中に混生し小花が多数咲く。花にハチたちが蜜を求めて沢山集ってくる。左上の写真の花の外側に巻いているのは萼片で、花弁は無い。船状のものは、袋果が熟す前に5裂した裂片で、心皮(子房を包む皮が大きくなったもの)。縁に数個の種子が付く。秋も深まる頃、この舟ごと 四方にふわふわと飛んでいく。果実は8月下旬から10月頃に熟す。夏は木陰をつくり緑陰樹の役割を果たしてくれる。庭木、街路樹とする。材質は軽く柔らかで、建具、家具等にする。
*別名
 青桐・梧桐(ゴトウ)・アオノキ
*参考情報
 平安時代には、種子を炒って菓子として食べたり、戦争中にはコーヒーの代用にしたそうだ。中国では3000年も前から「嘉祥木」とされ、庭園木として植えられ、詩歌にも多く詠まれた。日本でも沖縄に自生しているという。実生でふえる。
オシロイバナ
オシロイバナ−花・葉
(撮影:96.8.4)
オシロイバナ
オシロイバナ−群
(撮影:07.7.6)
名称
  オシロイバナ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 オシロイバナ科オシロイバナ属
*性質
 1年草(高さ60から70cmぐらい)
*原産地
 中米
*説明
 花期、7から10月。
 花色、白・黄・桃・紅。
 花は数花ずつ集まって開花。花は本来は蕚、ロート状で微香がある。茎の分岐点に膨れた節がある。果実は球形で硬く黒熟、ソバの実のような黒く硬い種をつぶすと、白粉状の胚乳が白い粉のようになり、子供達の化粧遊びのおしろいの代わりになった。英名の4 o'clocksは花が午後4時ごろから咲くことによる。
*別名
 白粉花・白粉草・夕化粧
*参考情報
 江戸時代中頃に渡来。現在では団地の道端などに野生化しているのも見かける。
オミナエシ
オミナエシ−花
(撮影:07.7.28)
オミナエシ
オミナエシ−花・葉・茎
(撮影:07.7.28)
名称
 オミナエシ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 オミナエシ科オミナエシ属
*性質
 多年草(高さ100cmぐらいまで)
*原産地
 日本全国
*説明
 花期、8から11月。
 花色、黄。
 日当たりの良い山野に自生する。小花を多数傘状につける。切花にすると根や葉が腐った豆腐の臭がするので敗醤といわれる。姿形から、たおやかな美人にたとえられる。同属に白い花の殆ど変わらない姿のオトコエシもある。オトコエシは茎葉ともにやや太めなところからつけられたのであろう。切花としてはオミナエシほどには使われないので栽培も少ない。葉は対生で深く裂けている。秋の7草の1つ。写真の花は園芸種。
*別名
 女郎花・アワバナ
*参考情報
 根は敗醤根と呼ばれ化膿止め・利尿剤とする。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる辞典      大嶋敏昭 監修          2002
 樹木                  菱山忠三郎            2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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