岡山 月々の花 7月 − ハ行
ハ行の花
ハゲイトウ ハナヅルソウ ハナビゼキショウ ハマナス
 ヒシ ヒメヤシャブシ ペパーミント
花の紹介
ハゲイトウ
ハゲイトウ−葉
(撮影:07.7.28)
名称
 ハゲイトウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ヒユ科ヒユ属
*性質
 1年草
*原産地
 インド
*説明
 花期、7から10月。
 花色、黄緑。
 鶏頭は別属で、鶏頭は花を観賞するが、葉鶏頭は小さい花が葉腋につくが鑑賞価値がなく、カラフルな葉を鑑賞する。1株で黄、赤、緑と紅葉を混成し錦の名がある。8月頃からが見ごろである。
*別名
 雁来紅(がんらいこう)・葉鶏頭
*参考情報
 中国から渡来した観葉植物。
ハナヅルソウ
ハナヅルソウ−花・葉
(撮影:07.7.15)
ハナヅルソウ
ハナヅルソウ−群
(撮影:07.7.15)
名称
 ハナヅルソウ Aptenia
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツルナ科アプティニア属
*性質
 蔓性多年草・多肉植物
*原産地
 南アフリカ
*説明
 花期、5から7月。
 花色、深紅。 
 濃い緑のなかに鮮やかな花色の対比でめだつ。マツバギクに似ているが、より小花である。ブロック塀に茎は蔓状に成長していたり、蔓は50cmも伸びて地を這い、葉がすきまなく覆うことが多い。花は頭頂に1花咲き花径は2cmほどで、気温が下がると小さくなる。
*別名
 アプテニア・花蔓草
*参考情報
 江戸時代の終わり頃に日本に入ってきた。花の咲くツルナ(蔓菜)の意味で、ツルナにも目立たない花は咲く。

ハナビゼキショウ
ハナビゼキショウ−花・葉・茎
(撮影:07.7.16)
名称
 ハナビゼキショウ
*撮影地
 岡山市百間川河川敷
*科・属名
 イグサ科イグサ属
*性質
 多年草(高さ30から50cmぐらい)
*原産地
 日本各地に分布
*説明
 花期、6から7月。
 花色、黄緑で赤味ががる。
 山野の湿地などに生える。茎は束生し扁平で翼があり、幅3から4mmぐらい。葉は長さ15から20cm幅4から5cm。4から7個の線香花火のような花を集散花序に多数付ける。雄しべ6本。和名は花序の形を花火に例えたもの。花ははじけているような星型の花、花径6mmぐらい。田や湿気の多い場所に生える。葉は石菖(セキショウ)に似ている。花序の形を別名のコウガイにあてた。
*別名
 コウガイゼキショウ・コウガイグサ
*参考情報
 笄(コウガイ)とは日本髪をかき上げるのに用いる細長いカンザシ状の装身具。
ハマナス
ハマナス−花・葉
(撮影:03.7.1)
名称
 ハマナス
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科バラ属
*性質
 落葉低木(高さ1mぐらい)
*原産地
 本州以北
*説明
 花期、5から8月。
 花色、濃い紅色。
 「知床の岬にハマナスの咲く頃・・・」にあるように北国の海岸でみかける花である。ハマナスのひとつひとつの花の命は短いが、初夏から初秋にかけて次々と花を咲かせる。ハマナスの実は赤く、ミニトマトくらいの大きさである。実は酸味があり食べられる。花はバラに似て美しい。
*別名
 浜茄子・浜梨
*参考情報
 ハマナシと呼ばれたのが訛ってハマナスとなったそうである。
ヒシ
 ヒシ−花・葉
(撮影:07.7.29)
名称
  ヒシ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町岡山県自然保護センタ−
*科・属名
 ヒシ科ヒシ属
*性質
 一年草の水草
*原産地
  沖縄を除く日本全土に分布
*説明
 花期、7から10月。
 花色、白。
 根は泥中にあり、水底から細長い茎が伸び、先端が水面に達したところで沢山のヒシ形の葉を生じ、水面に浮かぶ葉柄の部分がふくらんで、浮き袋の用をなす。小さい4弁の小花が咲いた後、両端に鋭い棘のある硬い果実ができ、多肉の白い子葉は食べられる。
*別名
 菱
*参考情報
 1935年頃は奥市公園や、湊に溜池がありヒシが多く生えていた。池沼河川に自生。
ヒメヤシャブシ
ヒメヤシャブシ−葉・実
(撮影:07.7.16)
ヒメヤシャブシ
ヒメヤシャブシ−群
(撮影:07.7.16)
名称
 ヒメヤシャブシ
*撮影地
 岡山県総社市ヒイゴ池
*科・属名
 カンバノキ科ハンノキ属
*性質
 落葉中木(高さ10mぐらい)
*原産地
 北海道・本州・四国
*説明
 花期、3から4月。
 花色、褐黄。
 長さ7cm位の紐状の雄花を咲かせる。雌花は雄花の下に5個までの丸い花がまとまって咲く。去年の黒い実が見える。山地の荒れた崖地に生える。別名のごとく崖地等に植え、土留めに使うこともある。左下の写真は池の湿地に生えた若い木である。 
*別名
 姫夜叉五倍子・ハゲシバリ
*参考情報
 幹は灰褐色で平滑、乾燥に強い木で普通の夜叉五倍子より少し早めに咲く。果実は夜叉五倍子と同様、茶色染料の材料にする。
ペパーミント
ペパーミント−花
(撮影:01.7.12)
名称
 ペパ−ミント
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 シソ科ハッカ属
*性質
 多年草(高さ70cmぐらい)
*原産地
 欧州
*説明
 花期、7から8月。
 花色、白。
 極小の花を塔状に咲かせる。半日陰から日当たりよい所までの肥沃な場所に植える。耐寒、耐暑性があり丈夫、草に触れるだけで香りがある。
*別名
 西洋ハッカ
*参考情報
 乾燥した葉、茎をハ−ブティ−に。清涼感あるハ−ブで消化剤や安眠用にも利用。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典      大嶋敏昭 監修         2002
 樹木                  菱山忠三郎           2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎             1940
 トップページ              このページの一番上に

岡山県立図書館〕  〔デジタル岡山大百科〕  〔メディア工房