岡山 月々の花 7月 − マ・ヤ・ラ行
マ・ヤ・ラ行の花
ミズヒキ ムクゲ ムシトリナデシコ メキシコマンネングサ
ヤブテマリ ヤブミョウガ ヤマホロシ ラムズイヤ−
花の紹介
ミズヒキ
ミズヒキ−花
(撮影:97.7.23)
ミズヒキ
ミズヒキ−群
(撮影:07.8.8)
名称
 ミズヒキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 タデ科ミズヒキ属
*性質
 多年草(高さ60cmぐらい)
*原産地
 日本各地に分布
*説明
 花期、7から11月。
 花色、白・赤。
 低地や山地の林縁や山際の草むらに生える。白花を銀水引(ギンミズヒキ)、紅白の花の混じったミズヒキを「御所水引」という。寒くなると地上部は枯れるが根は地下で休眠し、春には芽を出す。又、種もたくさんつき、草と間違えるほどたくさん芽が出てくる。茎がまばらに分枝し花穂を伸ばし、花4mmほどの小花を総状につけ横向きに咲く。葉は通常表面に暗紅色の班がある。
*別名
 水引草(ミズヒキグサ)
*参考情報
 花被片は深く4裂、上の3枚は赤く下の1枚は白い。祝儀封筒の紅白の水引にみたててミズヒキと名がつく。しかし花は小さいので拡大鏡で見ないと分かり難い。
ムクゲ
ムクゲ−花
(撮影:02.7)
ムクゲ
ムクゲ−群
(撮影:07.7.1)
名称
 ムクゲ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 アオイ科 フヨウ属
*性質
 落葉低木(高さ3から4mぐらい)
*原産地
 日本・朝鮮半島・中国
*説明
 花期、7から10月。
 花色、白・淡桃・赤・紫。
  乾燥や荒れ地にも耐えるので、庭木・道路側帯などにも植栽される。枝は繊維が多く折れにくい。一重、八重の花をつける。花径5から10cm、一日花。葉はひし形の卵形。ムクゲの病気には、褐斑病、白星病があり、ワタアブラムシという虫もつきやすい。低温に強い温帯のハイビスカスといえる。新梢の葉腋に次々と花芽をつけるので、花期はたいへんに長い。大韓民国の国花。
*別名
 槿・木槿
*参考情報
 江戸時代の昔から多くの品種がある。種はしばしば落ちて芽を出す。
ムシトリナデシコ
ムシトリナデシコ−花・葉
(撮影:06.6.20)
ムシトリナデシコ
ムシトリナデシコ−群
(撮影:05.5.13)
*名称
 ムシトリナデシコ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ナデシコ科マンテマ属
*性質
 1・2年草(高さ50cmぐらい)
*原産地
 南欧
*説明
 花期、6から8月。
 花色、白・ピンク。
  色のきれいな5弁の小花を茎頂に密集して付ける。葉の形は卵形。葉や茎は粉白色を帯びており、花の下の茎の上部の節からは粘液が出て粘る。この粘液に虫が捕まることがあることから この名がついた。しかしながら食虫植物ではない。花の萼筒は随分と長く、長い吸蜜管を持ったチョウチョ専用なのかもしれない。
*別名
 虫取撫子・蠅取撫子
*参考情報
 各地の荒れ地や人家の周辺や路傍に生育する。
メキシコマンネングサ
メキシコマンネングサ−花・葉
(撮影:07.7.15)
メキシコマンネングサ
メキシコマンネングサ−花・葉
(撮影:07.7.15)
名称
 メキシコマンネングサ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ベンケイソウ科マンネングサ属
*性質
 多年草(高さ20cmぐらい)
*原産地
 メキシコ
*説明
 花期、5から7月。
 花色、黄。
 円柱状の細い葉が密に着き、こんもりとした姿になり。性質は強健で、耐暑、耐寒、耐乾、等の環境耐性が強いので、鉢物だけでなくグランドカバ−にも向いている。小さな花がぎっしりと咲くが、花期以外は観葉植物として楽しめる。日本では半野生化している。
*別名
 メキシコ万年草
*参考情報
 日本原産のオノマンネングサに似た植物。オノマンネングサは「5月の花」にある。
ヤブテマリ
ヤブテマリ−実
(撮影:07.7.29)
名称
 ヤブテマリ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町岡山自然保護センタ−
*科・属名
 スイカズラ科ガマズミ属 
*性質
 落葉小高木(高さ2から6mぐらい)
*原産地
 日本・中国
*説明
 花期、5から6月。
 花色、白。
 果実は径5から6mmの丸形で8から10月ごろ赤くなり花柄も赤くなる。完熟すると黒くなり中には核がある。葉との対比が美しい。
*別名
 藪手毬
*参考情報
 ヤブテマリの花については「5月の花」にある。
ヤブミョウガ
ヤブミョウガ−花・葉
(撮影:04.7.8)
名称
 ヤブミョウガ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツユクサ科ヤブミョウガ属
*性質
 多年草(高さ約100cmぐらいまで)
*原産地
 日本に分布・本州中部以南
*説明
 花期、7から9月。
 花色、白。
 小さい花の集団花を円錐状に咲かせる。葉は光沢があり大きく茗荷に似ている。木陰が栽培に適する。丸い実は熟すと藍紫色となる。強健で作りやすく、元来野草なので放任してよい。暑さには強く、土質は選ばないが日当たりのよい地は好まない。
ヤマホロシ
ヤマホロシ−花・葉
(撮影:07.8.31)
名称
 ヤマホロシ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ナス科ソラナム属(ツルハナナス属)
*性質
 つる性多年草(高さ5mぐらい)
*原産地
 南米
*説明
 花期、5から10月。
 花色、淡紫。
 和風で清楚な花で庭先でよく見かける。霜に当たると若枝が枯れ落葉し冬越しできない。軒下などでは冬越しできる。ナスの花に似た星型の花を枝先にたくさん咲かせる。この写真は栽培種。
*別名
 ツルハナナス・山保呂志
*参考情報
 ソラナムは、ラテン古名のsolamen(安静)が語源。ヤマホロシは 本来は山地などに生える同じ仲間の別の花で花がごく小さい。
ラムズイヤー
ラムズイヤー -花・葉
(撮影:07.7)
*名称
 ラムズイヤ− Lamb's ears
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 シソ科スタキス属
*性質
 多年草(高さ50cmぐらい)
*原産地
 コーカサスからイラン
*説明
 花期、7から8月。
 花色、紅紫。
 全草が銀白色の綿毛で覆われふわりとした厚い葉、その感触や形が仔羊の耳に似ているところから名が付く。銀色は花檀の縁取りなどに使われる。花は長く伸びた花茎に小花を穂状につける。 
*別名
 スタキス
*参考情報
 株を広げて成長する丈夫な植物で毎年花をつける。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典      大嶋敏昭 監修         2002
 樹木                  菱山忠三郎           2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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