岡山 月々の花 9月 − ア行
ア行の花
アイ イタドリ イヌザンショウ
花の紹介
アイ
アイ−花・葉
(撮影:02.9.26)
名称
 アイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 タデ科イヌタデ属
*性質
 1年草(高さ50cmぐらい)
*原産地
 インドシナ半島地方
*説明
 花期、7から8月。
 花色、白・淡紅。  
 茎の上方でよく分枝し、先端に花を穂状につける種子繁殖作物。藍染め原料として古くから栽培される。アイを染料にするには、全草を生のまま乾燥させて、藍玉をつくり発酵させる。徳島県が有名。
*別名
 タデアイ(蓼藍)・チャイニーズインディゴ
*参考情報
 なんでもないような葉が、染料になることを発見した古人は、すごいなと感心するばかりである。20世紀に藍の人工染料が作られるようになって栽培は急減した。
イタドリ
イタドリ−花
(撮影:01.9.29)
名称
 イタドリ
*撮影地
 岡山市百間川堤防
*科・属名
  タデ科イタドリ属
*性質
 多年草(高さ50から150cmぐらい)
*原産地
 日本・東アジア
*説明
 花期、7から9月。
 花色、白・淡紅。
 土手や野原のあぜ道でごく普通に見る草。若い茎を噛むと酸味がする。茎は円柱状中空、節があり上方でまばらに分枝。葉は長卵形で互生、縁は波うつ。葉腋に、花の多く集まった花穂を多数つける。花弁は無く蕚が花弁に見える。雌雄異株。
*別名
 虎杖・スカンポ
*参考情報
 若芽は食用になる。根は「虎杖根」として利尿・健胃剤とし、葉は煙草の代用とした。
イヌザンショウ
イヌザンショウ−葉・未熟果
(撮影:02.9.1)
名称
 イヌザンショウ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町県自然保護センタ−
*科・属名
 ミカン科サンショウ属
*性質
 落葉低木(高さ3mぐらい)
*原産地
 日本に分布
*説明
 花期、4から5月。
 花色、淡緑。 
 9から10月に光沢のある黒い実を枝先につける。山椒のように葉は香らず、食用にはならない。雌雄異株。小葉とトゲは山椒のようには対生せず互生、葉は羽状で、サンショウよりやや長い。花は小集団花、枝先にまとまって咲く。山鳩などがこの実を食べ、アゲハチョウ類もこの葉を食べる。秋に丸形の実が熟し、あと黒熟する。 
*別名
 犬山椒
*参考情報
 「4月の花」に「サンショウ」の紹介がある。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花事典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前事典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる事典      大嶋敏昭 監修          2002
 樹木                  菱山忠三郎            2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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