岡山 月々の花 9月 − カ行
カ行の花
カクレミノ カラスウリ クズ ゴーヤ
コムラサキ
花の紹介
カクレミノ
カクレミノ−花・未熟果
(撮影:02.9.26)
名称
 カクレミノ
*撮影地
 岡山市内山下
*科・属名
 ウコギ科カクレミノ属
*性質
 常緑小高木(高さ6mぐらい)
*原産地
 日本
*説明
 花期、6から7月。
 花色、緑。  
 山地に自生または庭木として植えられる。葉は卵形で厚く艶がある。若い葉は深く5裂。葉形から別名がついた。楕円形の実は径1cmぐらいで後黒熟する。果期10から11月。樹皮を傷つけると白い液がでる。黄漆といい、家具の塗料にする。
*別名
 隠れ蓑
*参考情報
 寒さにやや弱いが、寒冷地では鉢植えで室内で観葉植物としても楽しめる。
カラスウリ
カラスウリ−花
(撮影:03.9.27)
名称
 カラスウリ
*撮影地
 岡山市百間川河川敷
*科・属名
  ウリ科カラスウリ属
*性質
 蔓性多年草
*原産地
 日本
*説明
 花期、7から9月。
 花色、白。  
 花は、縁が糸状に裂けた美しい花を夜に開く。 夜目にもくっきりし、雄花と雌花を結ぶ蛾の標識になる。翌日の日中にも一部咲く。葉には強い切れ込みがあり波打つ。秋に実が赤熟する。
*別名
 烏瓜・玉章・たまずさ
*参考情報
 半日陰ぐらいの所に生え、木に絡んだり、また草の上に這いのびる。
クズ
クズ−花・葉
(撮影:98.9)

クズ
クズ−群
(撮影:07.11.12)
名称
 クズ
*撮影地
 岡山市百間川河川敷
*科・属名
 マメ科クズ属
*性質
 蔓性多年草(蔓の長さ10m以上)
*原産地
 日本
*説明
 花期、7から9月。
 花色、紫紅。
  日当たりのよい山野、斜面、土手などに生え、秋の七草の1つ。葉は大きく裏は白っぽい。根は太くくず粉の原料。花は葉腋に、15から20cmの花序を上向きに出し、蝶形花を総状に咲かせる。耕作放棄の田畑を覆いつくす野草としてよく目立つ。
*別名
 葛・クズカズラ(葛蔓)
*参考情報
 葛根湯(かっこんとう)などの生薬に用いる。
ゴ−ヤ
ゴ−ヤ−花・葉・実
(撮影:02.9)
名称
 ゴーヤ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ウリ科モモルディカ (MomordicaL.)属
*性質
 蔓性1年草
*原産地
 東インド・熱帯アジア
*説明
 花期、6から9月。
 花色、黄。
  果実には疣状の突起があり、熟せば裂開して紅色の肉をあらわす。果肉に苦味があり、青いうちに野菜として食用。果期10から11月。江戸時代に中国から渡来。初めは沖縄と九州のみだったが最近ではゴーヤ(沖縄での呼び名)の名は広まり全国版になってきた。
*別名
 ゴ−ヤ−・苦瓜(にがうり)・蔓茘枝(つるれいし)
*参考情報
 沖縄の郷土料理の代表がゴーヤ・チャンプル。ビタミンCが多く、胃腸が弱る夏場の健胃剤としても有効。
コムラサキ
コムラサキ−枝・実
(撮影:07.9.23)
名称
 コムラサキ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町県自然保護センタ−
*科・属名
 クマツヅラ科ムラサキシキブ属
*性質
 落葉低木(高さ2mぐらい)
*原産地
 日本・台湾・中国・朝鮮半島に分布
*説明
 花期、7月から8月。
 花色、白・淡紫。
 多数根本から茎立ち、枝は細くて弓状に垂れる。秋に各葉の付け根に、径3mmぐらいの白または紫色の小実がかたまってつく。葉は楕円形で小さく、葉の少し上に実がつき、その姿は非常に美しい。ムラサキシキブに対し丈、実ともにやや小柄なので命名される。
*別名
 小式部・コムラサキシキブ(小紫式部)
*参考情報
 「7月の花」に「コムラサキ」の花がある。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003  
 咲く順でひける四季の花事典 鈴木路子監修           2004  
 花の名前事典          浜田豊彦監修            2005  
 花ごよみ365            八坂書房編            2005  
 「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
 木の名前がわかる事典      大嶋敏昭 監修          2002
 樹木                  菱山忠三郎            2007 
 牧野日本植物図鑑        牧野富太郎            1940
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