宗堂桜  岡山各地  花のいろいろ
名称 岡山市幡多地区 その2
場所 岡山市幡多
説明 岡山市の中心部からおよそ5キロ東側にある、畑地などが残る郊外の地区であるが、近年は、宅地化が急速に進んでいる。
なお、ここで幡多地区と呼んでいるのは、明治22(1889)年、清水・赤田・藤原・高屋・沢田・兼基・今谷・関の8ヶ村が合併して成立した旧上道郡幡多村のことである。昭和29(1954)年、合併により、岡山市の一部となった。
− センダン (2005年5月28日撮影) −
(センダン科センダン属)古名アフチ。海岸近くに自生する落葉高木で、8mにもなる。枝は大きく四方に広がる。5から6月頃、葉腋から長い柄を出し、淡紫色の艶やかな5弁花(長さ15mm)を多数つける。円形の核果は、生薬になる。香木のセンダンは白檀のことで異なる。栴檀。
ギャラリー
アセビ(2002年3月8日撮影) ヤマザクラ (2006年4月8日撮影)
(ツツジ科)有毒植物で、牛馬が食すると麻痺するというので名がついた。山地に自生する常緑低木。春、壷状の小白花が、細い茎に連なり清楚な感じである。写真のアセビの花はピンク色。馬酔木。 (バラ科)落葉高木。ソメイヨシノが台頭する前サクラといえば、まずこれを指した。葉は卵形で新葉は赤褐色。4月ごろ新葉とともに、白花を開く。奈良の吉野山のサクラはこの種である。山桜。
ツルヒメニチニチソウ (2003年7月2日撮影) ネムノキ (2006年8月30日撮影)
(キョウチクトウ科)ペリウインクル。ほふくしてつるを伸ばす。葉には艶があり斑入りもある。花は筒型で先が5裂する。花期は、4から7月で、花色は特有の紫色。仲間にツルニチニチソウがある。 (マメ科ネムノキ属)山野に自生。葉は、通常、羽状複葉だが、これはそうではないようだ。紅色の花を球状に集めて咲く。葉が夕方から垂れるのでこの名がある。頬紅刷毛を連想させる。合歓の木。
シラー (2000年5月7日撮影) ヤナギハナガサ (2001年10月15日撮影)
(ユリ科スキラ属)別名ツルボ・スキラ。花期は3から5月で寒さに強い球根植物。鐘状の花が数10個まとまってつく。個々の花は星状で美しい。丈夫な植物で特に株分けしなくとも育ち、宿根植物と同じように扱える。 (クマツヅラ科)数年前近所の空き地に沢山群生していた。南米原産で、戦後各地で栽培されるようになり、やがて野生化したらしい。葉は柳の如くやや細め、花序は丸く盛り上がって花笠を思わせる。柳花笠。
参考文献
 角川日本地名大辞典 33 岡山県  「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編  1989
 岡山県自生植物目録      大久保一治著           1989  347p
 岡山花の名所百選       山陽新聞社出版局編       1996  157p
 続岡山を歩く           岡山徒歩の会編          1996  224p
 香りの草花ハーブ        大塚みゆき監修          1999 143p
 花ごよみ花だより        八坂書房編             2003   397p
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修           2004   335p
 花の名前辞典          浜田豊彦監修            2005    319p
 花ごよみ365            八坂書房編            2005   396p
「花おりおり」1-10巻        湯浅浩史 文 矢野勇ほか    2000-2006
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〔岡山県立図書館メディア工房〕
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