クリックするとトップページに移動します   ** 真鍋島(マナベジマ) (岡山県笠岡市) **
本浦港の夕暮れ − ウミホタル見たくて遠き真鍋島
デイコの花
        デイコの花
ウミホタルと戯れて

〔吟行・撮影 平成16(2004)年7月〕
 真鍋島にはウミホタルがいて夜になると海が光り輝き幻想的になるという話を聞き、この一泊吟行を心待ちにしていた。
  7月25日は猛暑、笠岡港より海上タクシーで 灼熱の海を一直線に切り開くようにして真鍋島へとむかった。振り向くと一本の白い泡の筋が瀬戸の水面に残っていた。
島の宿
島の宿
         干からびたミミズ
               干からびたミミズ      
  ログハウス「三虎」前の桟橋に着くと真っ赤なデイコの花が迎えてくれる。桟橋の続きには白い天文台が建ち、砂浜が広がっていた。
 島の遊歩道は真夏の太陽に焼け、石段のそこここに
ミミズが干からびていた。桟橋とは反対側にある真鍋港までペットボトル片手に歩く。
路地
路地
ホルトの樹
        ホルトの樹
 真鍋島は昔、平家の武士真鍋氏が本拠とした島である。今回はその子孫であられる真鍋礼三氏(私の俳句会を温かく支援下さっている)を訪問した。
 港からの細い島道を少し奥に行くと立派な塀からあふれるような緑の枝が目に止まる。ホルトの樹である。
空蝉
空蝉
 打ち水に迎えられ、門をくぐると「槐園」と名付けられた中庭に夏空を覆いつくすようにホルトの樹が茂っていた。幹回りが約2.4メートルもあり、市の天然記念物に指定されている。白い花が咲いており地面いっぱいに花を零していた。家伝によると平賀源内が苗木を藩に献上したものが 真鍋家に贈られたとあるそうだ。
 神が宿る樹として代々大切に守ってきたこの樹を次世代へ繋いでいく使命感が 和服姿の当主からつたわってきた。
海岸が暮れかかる頃、ビンに餌を入れ穴の開いた蓋をして海に紐をつけて沈めた。しばらくして引き上げると
ビンの中には青い光がすっと尾を引く。これがウミホタル。実に神秘的だ。
 ウミホタルは発光物質を海に吐き出すことにより海水の酸素と反応してゆったりとした青い光をしばらく放つという。
 夜の海に入り海底の砂を掬い上げてはウミホタルの光をたのしんだ。
ウミホタルについて(三虎にて)
ウミホタルについて(三虎にて)
真鍋島にて詠んだ句
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