クリックするとトップページに移動します   ** 六島(ムシマ) (岡山県笠岡市) **
灯台からの瀬戸の海 − 一島を水仙香にして風の過ぐ
笠岡港
         笠岡港
水仙の香りに満ちて

〔吟行・撮影 平成17(2005)年1月〕
 今年の島巡り吟行は六島から。生憎、寒さと小雨の中での出発。しかし、笠岡に着く頃には薄日が射してきた。
 六島は県の最南端に位置しており、真鍋島からさらに郵便船に乗り換えて16分で到着した。
郵便船
郵便船
         島の寺
                  島の寺          
 島の入り口、前浦港では珍しい建築の寺と墓が我々を迎えてくれた。年末が暖かかったせいもあり、水仙はすでに満開、島中が水仙の香に満ちていた。公民館の人の話では、昔から水仙が栽培され、出荷もされていたが、近年は過疎化、高齢化で山の斜面が雑草に覆われてきてしまっているそうだ。 島の入り口
島の入り口
流木を焼いている風景
     流木を焼いている風景    
海岸では流木で作った椅子に腰掛け、焚火をしていた島の人に「何しにこの島へ来たのか」と問われたが、それもそのはず、島以外の人が来るようになったのは、水仙の島として新聞に載ったのがきっかけで、ここ1、2年のことだそうである。島民は約90人。小学生が現在はいないので学校は休校。水仙が群れて咲いてはいても、あの甲高い元気な子供の声がないのは静か過ぎて淋しい。
六島灯台
六島灯台
 ゆるやかな島の道を登っていくと六島燈台へ。県下で初めて設置された燈台は無人化され、頑丈そうな錠前が入り口に掛っていた。
ここからの眺めは冬凪の海を船が静かに次々と通り過ぎていき、何とも素晴らしい。
 燈台を離れ、大石山に登る。遠回りしたらしく僅か185メートルの山頂まで中々たどりつけない。「おだいっさん」と呼ばれている八十八ヶ所の石仏を拝みながら漸く展望台へ着いたのは既に2時過ぎ。何しろ3時の船に乗らないと帰れなくなるので口には出さないものの、みんな不安であった。
 歩き疲れて公民館に着き、暖かいうどんを食べたときのほっとした気持ちが今も思い出される。
大根畑
大根畑
六島にて詠んだ句
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