大正時代の岡山百景 − トップページ
リストマーク はじめに
岡山県立図書館には、たくさんの所蔵資料がありますが、今回は、大正15(1926)年にほぼ時を同じくして発行された2冊の写真帖を取り上げてみました。
これらの写真帖には、80年ほど昔の岡山の風景が、あわせて100以上紹介されています。
たとえば、岡山県庁や後楽園などをはじめ、神庭の滝や宇野港、さらには、柳川筋や岡山劇場なども紹介されております。
また、第六高等学校や臥龍松など、今では目にすることができないものも写されています。
どうぞゆっくりとご覧いただき、大正ロマンの岡山に思いをはせていただければ幸いです。
− 大正15年に発行された2冊の写真帖 −
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岡山県案内写真帖



岡山市写真帖
リストマーク 写真帖について
ここでは岡山県と岡山市が同時期に発行した写真帖を取り上げた。
これらの写真帖が作成された背景は次のとおりである。
大正15(1926)年5月、皇太子(後の昭和天皇)が岡山・広島・山口三県下を行啓のため来岡した。日程としては、5月19日、神奈川県の横須賀から軍艦長門に乗船した皇太子は21日朝、宇野港に入る。その後、23日まで後楽園を寝所とし、24日朝、岡山駅から広島駅に向けて発った。
この皇太子行啓を記念して大正15年には、県内でも多数の記念写真集が発行されたが、その中の2冊にあたるのが、今回紹介する写真帖である。

岡山県案内写真帖』は写真に簡単な説明をつけて紹介している。写真も名所旧跡の紹介ばかりでなく、藺草栽培や鯛網漁の様子を紹介するなど、産業紹介に比重の置かれたものとなっている。

岡山市写真帖』は写真のページと説明のページを別にして紹介している。『岡山県案内写真帖』と比べ、紹介している施設とともに、子供の遊ぶ姿や町行く人々の姿が一緒に写っていることが多い。当時の風俗をうかがえる資料でもあるといえよう。
◆参考文献
 『山陽新報マイクロフィルム』 (大正15年5月18日から26日)
制作:岡山県立図書館
著作権は、岡山県に属します。画像等の無断転用は、ご遠慮ください。
※この作品は、岡山県立図書館メディア工房にて制作しました。
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〔岡山県立図書館メディア工房:平成18(2006)年〕
※『デジタル岡山大百科』とは、岡山県立図書館が運営する郷土岡山に関するさまざまな情報をインターネット上で提供する電子図書館システムのことをいいます。