大正15年5月 岡山市写真帖
岡山市役所・岡山市立衛生試験所
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◆説明 「岡山市役所」
明治4(1871)年の廃藩置県とともに、岡山城下は区制をひき、5つの大区を設けた。明治22(1889)年6月1日の市制施行により岡山市となる。初代岡山市長には元岡山藩士の花房端連が就任した。
岡山市は市制20周年実施記念事業として、それまでの市役所と同じ場所(旧市立中央南小学校)に新庁舎建設を計画した。新庁舎での業務は大正元(1912)年8月に開始したが、実際の落成式は明治天皇の御大葬などの理由で同年11月16日に行われている。
昭和14(1939)年11月27日、市庁舎は火災のため本館その他の大部分を焼失した。時の市長時実秋穂は火事の責任を取って辞任した。
その後の市役所は、同地に立て直すも昭和20(1945)年6月29日の空襲で焼失。戦後は弘西小学校、内山下小学校を仮庁舎としていたが、昭和23(1948)年から同27(1952)年にかけて現庁舎位置に木造洋館3棟が相次いで完成し移転した。現庁舎は昭和43(1968)年7月に新築完成した。

「岡山市立衛生試験所」
岡山市は明治38(1905)年上水道の完成にともない、水質検査実施の必要から同年10月水道付設上水道検査所を設けた。
業務内容は上水道水質に関することのほか、開業医の血液検査の手伝い、化粧品・鉱物の検査も行うようになった。
その後、明治45(1912)年4月から市立衛生試験所、昭和4(1929)年8月から市立理化学試験所と改称し昭和24(1949)年に廃止された。

◆参考文献 「岡山市役所」について
『岡山市百年史 上巻』 岡山市百年史編さん委員会編 岡山市 1989
『岡山市史 第6巻』 岡山市役所編 明治文献 1975
『最新詳密岡山市街地図』 北村詮次郎編 細謹舎 1942
『写真集 明治大正昭和 岡山』 蓬郷巌編 国書刊行会 1978

「岡山市立衛生試験所」について
『岡山市百年史 上巻』 岡山市百年史編さん委員会編 岡山市 1989
『岡山市水道誌』 岡山市水道局 1965

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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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