ひらがもとよし
平 賀 元 義

(1800〜1865)

 歌人、能書家。正岡子規に「万葉集以来唯一の歌人」と評された。
 1800年(寛政12)に岡山藩士平尾長春の子として生まれ、岡山城下富田町で育った。
 1832年(天保3)脱藩し、平賀左衛門太郎源元義と名乗って、備前、備中、美作などを放浪し、多くの万葉調の歌を作った。書を能くし、奔放純情で奇行が多かった、と伝えられる。
 生涯不遇の人で、学才を認められた矢先、岡山市長利の路傍で卒中のため急死した。

【参考資料(岡山県立図書館所蔵)】
墨汁一滴」(日本新聞連載、明34)
「恋の平賀元義」(羽生永明著、昭53)
「平賀元義家集」(有元稔著 岡山吉備史談会、明39)
「平賀元義集」(森田義郎編、彩雲閣、明41)
「註解平賀元義歌集」(羽生永明著、古今書院、大14)
「評釈平賀元義歌集」(尾山篤二郎著、素人社書屋、昭4)
「平賀元義名歌評釈」(文正社書店、昭8)
「平賀元義短歌傑作選」(平野書店、昭9)
「平賀元義歌集」(岩波・改造文庫、昭13)
「平賀元義歌集」(角川文庫、昭34)
「平賀元義研究」(湯本喜作、角川書店、昭和41)
「平賀元義評伝」(秋山三六二刊、昭6)
「平賀元義論考」(紺屋・作著、短歌新聞社、昭54)
「平賀元義の歌」(杉鮫太郎著、合同新聞社、昭19)
「平賀元義歌と書」(同刊行会編、集英社、昭55)

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