法 然ほうねん

(1133〜1212) 

浄土宗の開祖であり、鎌倉新仏教を切り開いた中心的人物。
現在の久米郡久米南町の誕生寺のあった場所で生まれたとされる。
13歳の時比叡山延暦寺に登り出家し、浄土教を学んだ結果、名利を捨てて専修念仏の道に入る。
法然の教えは武士や庶民だけでなく、上層公卿の間にも拡大し、旧仏教徒側の圧迫が及んだ。旧仏教徒側の宗徒の訴えにより、専修念仏を停止され、土佐国(高知県)に送られたが、数年後には許され、帰洛した。
誕生寺では現在も法然上人の両親を浄土に迎える行事として四月十九日に練供養が行われている。
 【参考資料(岡山県立図書館所蔵)】
「法然」人物叢書(田村円澄、吉川弘文館、昭34)
「法然−その行動と思想−」日本人の行動と思想1(大橋俊雄、評論社、昭45)
「思想読本 法然」(橋本峰雄編、法蔵館、昭58)
「法然」日本名僧論集6(伊藤唯真・玉山成元編、吉川弘文館、昭57)
「郷土の法然上人と誕生寺今昔物語」(北山敏雄、久米南町偉人顕彰会、昭51)
「津山市史」2・中世(同編さん委員会編、津山市、昭52)
「法然上人 附誕生寺縁起」(杉山栄、森江書店、大4)
「観光 誕生寺の栞」(久米郡誕生寺村・誕生寺観光協会編・刊、謄写版)
「法然上人御事蹟謡曲」(漆間徳定、同普及会、昭7)
「法然上人通俗歌調略伝」(漆間徳定、誕生寺、昭27)

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「法然上人伝法絵断簡(臨終の場)」
(岡山県立博物館蔵)

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