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内田 百間
(1889〜1971) |
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小説家、随筆家。本名内田栄造、別号百鬼園。 百間のペンネームは幼い頃に遊んだ百間川にちなんでいる。 岡山市古京町の酒造家の一人息子として生誕した。 1922年(大正11)小説「冥途」を書き、小説家となった。漱石の門下生であったのは有名であり、美食家、無類の酒好きで鉄道ファンでもあった。 小説は幻想的な作品が多く、随筆にも優れ、ユーモアの中に人生の深淵をのぞかせた随筆家として評価された。また「阿房列車」シリーズは特異な旅行記として名高い。 映画「まぁだだよ」(黒沢明監督)では百間とその妻や弟子たちとの交流が描かれている。また、映画「ツィゴイネルワイゼン」(鈴木清順監督)は百間著作の「サラサーテの盤」をもとに作られた。 ※百間の「間」は正しくはもんがまえの中が日でなく月であらわされる。また、やむをえず内田百聞、内田百門と表記する場合もある。 |
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