《解説》 古戦場備中府志   (KW220/4)


 「古戦場備中府志」の写本。巻之一から巻之五まで、5巻本を1冊にまとめたもの。
 「古戦場備中府志」は享保11年(1726)に川上郡平川村(現備中町平川)の庄屋平川金兵衛親忠が著した「備中古城記」を享保20年(1735)に自ら書き改め、「古戦場備中府志」と改題したもの。
 備中国内の古城を、郡内の郷ごとにまとめ、軍記や伝記などによって、城主の系譜や戦績を記したもの。巻3には備中の郷名、古社、吉備の歌枕、備後国古城主を収めている。
 巻之一は上房郡6郷、川上郡6郷、巻之二は英賀郡8郷、哲田郡6郷、小田郡7郷、巻之三は備中の郷・式内社・歌枕・備後国古城主、巻之四は後月郡4郷、窪屋郡6郷、巻之五は浅口郡8郷・都宇郡4郷・賀陽郡8郷内の古城について記す。
 「古戦場備中府志」全5巻本は『吉備群書集成』第五輯に収録されている。