** 岡山県立図書館翻刻文表記について **
《はじめに》
「翻刻」とは、和装本に毛筆等で記載された文字を活字に直すことをいいます。
岡山県立図書館では、和装本の翻刻にあたり、基本的に次の事項に従い行いました。
1 使用文字
・旧字、異体字等は、原則として、新字体を用いて表示しました。
・その文字が標準の文字コードに含まれていない等で表示できない場合は、
※ と本文中に表示し、ページ下欄に、その文字の画像を表示しました。
なお、同一ページ中に2つ以上ある場合は、『※1』などと表示しました。
・『われわれ』など、2文字以上のまとまりの繰り返しを表現する記号は、
『われ/\』 という形で表示しました。
2 取り消し・訂正がなされた文字の取扱い
作者等により、塗り潰しなど、取り消し・訂正がなされた文字(いわゆる「見消〈みせけち〉」)
については、その文字の左横に「〃」をつけました。
また、訂正後の文字がある場合等は、右横に表示しました。
3 虫食い、破損、汚損等で判読不可能な場合の取扱い
・文字数がわかっている場合は、
□ という文字を該当する文字数だけ表示しました。
・文字数が不明な場合は、
[ ] という形で表示しました。
4 翻刻者による注等(誤字・当て字など)の取扱い
・明らかな誤字、当て字の場合は、
(《本来使用されるべき文字》) という形で右横に表示しました。
・作者による誤字・脱字等が推測される場合、あるいは、翻刻に疑いが残る場合は、
(《推定される文字》カ) という形で右横に表示しました。
なお、翻刻した文字そのものに疑いが残る場合は、
(カ) と疑いの残る文字の右横に表示しました。
また、明らかな誤字にも関わらず、あるべき文字を補記していない場合などは
(ママ) という形で右横に表示しました。
5 その他
・筆者等により、原文に記入されたルビなどは、できる限りその位置に表示しました。
・1行の下に小さい字で2行以上筆記がある場合(いわゆる「割書〈わりがき〉」)は
〈《割書で記載された文字》〉 という形で表示しました。
・原文には、必要に応じて、句読点を設け、読みやすいようにしました。
・見開き表示されるページの右側部分と左側部分の境界に
―― ― ―― ― ―― と表示しました。
・翻刻者により補記した地名は、平成16年4月1日現在のものにです。
・InternetExplore5.5以降では、縦書きで表示されますが、それ以外のブラウザでは、横書き
で表示されます。