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政党の党三役
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オンラインデータベース『ジャパンナレッジLib』の「党三役」の解説によると、党三役は「政党において、重要な意思決定を行う」役職であり、自民党では「幹事長・政調会長・総務会長」が、民主党では「代表・幹事長・代表代行」が該当する。
『現代日本政治小辞典』p.65では自民党独自の役職とされ、幹事長は「総裁を補佐し、経理・人事、国会対策、国政選挙の公認候補調整などに大きな権限」を持ち、政調会長(政務調査会長)は「政策の調査研究および立案にあたる政務調査会を運営」し、総務会長は「党の運営および国会活動に関する重要事項を審議決定する総務会を運営」する。
なお、2011年3月出版の『Q&A政治のしくみ50』p.158によると「副総裁」は常設ではないため党三役には数えないとされる。また、同書p.160によると「三役を示す役職が固定されている政党」は多くなく、「政権に参加しているかどうかや、国会対策や政策など、どういった分野を重視しているかに合わせて随時選んでいるのが実情」と分析している。同書では、次の4政党の中で三役と位置づけられる役職を紹介している。
【民主党】
「トップの代表、幹事長、政策調査会長が党三役に数えられるケースが多い」が、「代表が首相に就くことを考慮して、国会対策の陣頭指揮に立つ国会対策委員長を代表の代わりに含める」こともある。鳩山由紀夫代表時代は「代表、代表代行、幹事長で党三役を構成」していた。
なお、『ジャパンナレッジLib』の「党三役」の解説では代表・幹事長・代表代行を民主党の党三役としている。
【日本共産党】
「中央委員会で選出される委員長、副委員長、書記局長」が三役と位置付けられている。
【社会民主党】
「2011年1月時点では党首、副党首、幹事長で党三役を構成」しており、「副党首が空席のときは別の役職者が入ることもある」とされる。
【公明党】
「代表、幹事長、国対委員長」が三役と位置付けられている。
上記政党を含め、各政党のWebサイトで公開されている党則や規約には役職名の記載はあるが、党三役といった名称は明確に規定されていない。
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