かいとうないよう
資料①『角川日本地名大辞典』には,「「備中誌」では,「木之子村名勝考」を引いて古くは木木ノ村と称したといい,正安(1299-1302)大嘗会での大蔵卿隆教の歌「色毎にそむるもみぢの木々の村しぐれりとは今ぞしらるる」(夫木抄)は当地を詠んだものとする。なお木ノ目村,あるいは走出村地内「ききなたわ」を詠んだものとする説もある。」とある。 資料②『備中誌 上篇』の「きのこむら」の項目に「ききのむら 木の子村名勝考に云いにしへ木木ノ村と書しを文字を下上にして今は木の子村と云成へし」とあり,さらに「夫木鈔に云 ききのむら 備中 正安大嘗會 大蔵卿隆教 色ことにそむる紅葉のききの村時雨けりとは今そ知らるる」と「續松葉和歌集に云 宗惠 春雨のそむるみとりも薄く濃ききの村てる名にはたかはす」の二首も紹介している。 資料③ 後月郡誌役所編『岡山県後月郡誌 全』には,昔は県の郷(県主郷)に属し,木々野村と言われていたが,県の郷が3か村に分かれ,木々の村を改めて木之子村と言うようになったが,年号や干支は不明としている。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県立図書館