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鳳凰と朱雀は別々の幻想動物なのか
しつもんないよう
かいとうないよう
朱雀と鳳凰を広辞苑で引く。『広辞苑』に、「すざく」の項目には、「天武天皇朝の年号朱雀の異称」とあり、「しゅざく」の項目には、「(古くシュシャカ・シュシャクとも)四神の一つ。朱は五行説で南方に配する。四神相応を参照と記述があった。
「四神」の項目には、「天の四方の方角をつかさどる神、すなわち東は青竜、西は白虎、南は朱雀、北は玄武の称とあり、「四神相応」の項目には四神に相応じた最も尊い地相。左方である東に流水のあるのを青竜、右方である西に大道のあるのを白虎、正面である南に汙地(くぼち)のあるのを朱雀、後方であるのを玄武とする。官位・福禄・無病・長寿をあわせもつ地相で、平安京はこれを持つとされたと記述がある。
「鳳凰」の項目には「古来中国で、麒麟・亀・竜と共に四瑞として尊ばれた想像上の瑞鳥」と説明されている。
『世界の怪物・神獣事典』で鳳凰の項目を見てみると、「東洋のフェニックス、フォン・ファン(鳳凰)の日本の伝説での名前」と簡素に紹介されている。また、項目に朱雀はなかった。
『幻想動物事典』の鳳凰の項目に、「古代中国で四霊獣のひとつとされた霊鳥。四神にふくまれている朱雀も鳳凰のことである」と記述があるが、この呼び名の詳しい由来は載っていなかった。
『世界幻想動物百科』の鳳凰の項目に、「古代中国の宇宙論において鳳凰は竜と並ぶものとして扱われ、どちらも(虎と亀とともに)4方位と関連づけられる瑞獣とされた。鳳凰の方向は南で、夏と火の要素と結びつけられた。このため、そのすばらしい羽根を彩る多くの鮮やかな色のうちもっともめだつのは赤で、南の朱雀とよばれるようになった」と記述がある。
かいとうかん・かいとうだんたい
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